プラッターリフト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 05:53 UTC 版)
プラッターリフトはTバーリフトやJバーリフトと同様に、一定間隔で設置した支柱の滑車上を循環している支曳索(ケーブル)・折返装置・動力装置(モーターなど)・支曳索から垂れ下がっているリコイル(巻き取り式)ケーブル付き搬器で構成されている。 乗車時は、ケーブルから垂れ下がっている、先端が「プラッター」や「プラスチックボタン」等と呼ばれる円盤形をした搬器をスキーヤーが跨がって乗車する。スノーボーダーの場合は、前方の脚をプラッター上に引っ掛ける、または胸の前部から進行方向後部の腕の間にバーとプラッターを通して抱え、プラッターを脇に引っ掛けたまま反対の手でバーを掴まりながら乗車する。 プラッターリフトの製造メーカーはポマ(英語版)のシュレップリフトが一般的に知られていて、プラッターリフトの代名詞ともなっている。 多くのプラッターリフトはリコイル(巻き取り式)ケーブルというスプリングボックスによる伸縮自在のケーブルが取り付けられたバーを備えているので、TバーリフトやJバーリフトにかなり似ているが、ポマ(Poma)製のプラッターリフトは半剛性のバーによって握索装置に接続されたプラッターを備えた、支曳索に対して着脱可能な握索装置を持つ自動循環式構造となっている。握索装置が着脱可能である事から、ほとんどのポマ(Poma)製プラッターリフトは4m/sの速度で移動する。その他のプラッターリフトとTバーリフトの平均速度は2.5m /s位である。 ポマ(Poma)製プラッターリフトの握索装置が支曳索に付いているとき、乗客が受ける加速はリコイルケーブルに内蔵するスプリングによって軽減される。ただし、より速いリフトではリコイルケーブルが完全に伸びるとかなりのジャーク(急激に引っ張られる事による衝動)が発生する可能性がある。 オーストラリアはマウント・ブラー(英語版)の山頂アクセス用プラッターリフト「Howqua Poma(延長1,070 m(3.510ft)、運行速度6.5m/s)」は1964年に建設された。。 日本での設置例はTバーリフト・Jバーリフトと同様に数少ないが、現在は北海道・上磯郡知内町の知内町営スキー場、上富良野町の日の出スキー場、新得町のサホロリゾート(第6リフト)での設置が確認されている。また、過去には札幌国際スキー場に2基設置されていた。
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