採収率
【英】: recovery factor
同義語: 回収率 最終採収率
採収率とは、累計生産量の原始埋蔵量に対する比率をいい、通常百分率で表す。 採収率は回収率とも呼ばれるが、油・ガス層の排油機構によって左右されるとともに、採取方法によっても著しい影響を受ける。採収率は、排油機構の型に応じて、溶解ガス押し型(12 ~ 25 %)、ガス・キャップ押し型(20 ~ 40 %)、水押し型(20 ~ 60 %以上)の順に大きくなると一般にいわれている。また天然ガスについては、放棄圧力の程度にもよるが、60 ~ 80 %程度と考えてよい。以上は一次採収率と呼ばれるもので、自噴状態あるいはポンピング、ガス・リフトなどの人工採油において採取しうる油(ガス)量と原始埋蔵量の比率である。一方、油層中に水やガスなどの流体を圧入して貯留層エネルギーを補充すること(二次採収法)により可採埋蔵量を増加させ、改善された採収率を二次採収率と呼ぶ。稼行終了時における採収率のことを究極採収率(ultimate recovery factor)という。 |

回収率

最終採収率

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