油層
読み方: ゆそう
【英】: petroleum reservoir, oil reservoir
同義語: oil reservoir
【英】: petroleum reservoir, oil reservoir
同義語: oil reservoir
液状の炭化水素(石油)を主に産する地下の貯留岩部分を油層という。貯留岩中の炭化水素は、その成分組成、温度圧力条件の違いにより、次の二つの埋蔵形態に大別される。(1) 不飽和油層(undersaturated oil reservoir):埋蔵されている炭化水素が初期の油層温度・圧力条件下で液相であるものをいう。この状態にある石油は、生産に伴い油層圧力が減退した場合、ある圧力を境に気相を生成する。この液状炭化水素の一部が気化し、ガスが遊離する圧力を沸点圧(bubble point pressure)と呼ぶ。したがって、不飽和油層では初期の油層圧力が沸点圧より高い状態にあり、次に述べるガス・キャップは存在しない。(2) 飽和油層(saturated oil reservoir):埋蔵されている炭化水素が油層の初期温度・圧力条件下で気相と液相に分かれて存在するものをいう。気相部分は比重差により液相の上部に接したガス・キャップを形成する。ガス・キャップ中の炭化水素の一部は圧力降下に伴い液化する。この圧力を露点圧(dew point pressure)と呼び、飽和油層では気相部分の露点圧と液相部分の沸点圧が初期の油層圧力と等しい状態にある。埋蔵形態による分類のほかに、油層の温度・圧力条件下で液相であっても、炭化水素の組成が軽質分に富むため地表条件で多量のガスを遊離するものをボラタイル油層(volatile oil reservoir)と呼んでいる。 |
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