生物多様性オフセットとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 生物多様性オフセットの意味・解説 

せいぶつたようせい‐オフセット〔セイブツタヤウセイ‐〕【生物多様性オフセット】

読み方:せいぶつたようせいおふせっと

開発事業などの人間活動によって生物多様性与える負の影響を、別の場所で生態系再生創出を行うことによって代償オフセット)すること。→BBOP


生物多様性オフセット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/21 07:19 UTC 版)

生物多様性オフセット(せいぶつたようせい-)とは、人間活動が生態系に与えた影響を、その場所とは異なる場所に多様性を持った生態系を構築することにより、補償する環境活動である。英単語"offset"(補償・代償・相殺)を翻訳することなく、カーボンオフセットと同様に仮名書きする。

1950年代にアメリカ合衆国ドイツ代償ミティゲーション・代償手段と呼ばれたものと、ほぼ同等の概念である[1][2][3]。これはミティゲーションの一種であり、他のミティゲーション手法によっても回避できない損失の回復・代償として行われる行為である[1][3][4]。ノーネットロスとすることが原則である。さらにミティゲーションに踏み込み、環境改善超過分を数量化および証券化するミティゲーション・バンキング(いわば二酸化炭素排出量取引生物多様性・生態系版)もなされている。一方で、かけがえのない環境を金銭で売り渡すかのような仕組みに対し、批判的な意見もある。また、オフセット制度があたかも免罪符のようになり、かえって開発行為を助長することにつながるのではとの懸念もある。

脚注

  1. ^ a b 田中章・大田黒信介(2008年)48ページ
  2. ^ アメリカ 代償ミティゲーションに関する規則を公表”. 環境情報普及センター (2008年3月31日). 2010年10月13日閲覧。
  3. ^ a b 田中章(1999年)581ページ
  4. ^ EICネット環境用語集:「代償ミティゲーション」「ミティゲーション」

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「生物多様性オフセット」の関連用語

生物多様性オフセットのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



生物多様性オフセットのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの生物多様性オフセット (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS