オームの法則
オームの法則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:02 UTC 版)
「ヘンリー・キャヴェンディッシュ」の記事における「オームの法則」の解説
1776年、デンキナマズについての論文中で、電気伝導度の物質ごとの違いについて測定している。キャヴェンディッシュは電気抵抗についての研究を進め、1781年にオームの法則を発見している。実験方法は以下のとおりである。まず、ガラス管の中に塩の溶液を入れる。そしてその管の中に両端から導線を差し込む。次にライデン瓶で電気を発生させ、そのライデン瓶に片方の手を触れる。もう片方の手でガラス管に差した導線を持つと、電流はライデン瓶からキャヴェンディッシュの体を経由してガラス管内の塩の溶液を通る。塩の溶液も電気を通すが、電気が溶液中を通る距離が長いほど、抵抗が大きくなり、流れる電流は小さくなる。この距離はガラス管に差し込む導線の位置を変えることで調整できる。 キャヴェンディッシュは複数のガラス管でこの実験を繰り返し行い、オームの法則にたどり着いた。ゲオルク・オームがこの法則を発表したのは1827年であるので、キャヴェンディッシュの発見はオームより46年先んじていた。 電流を流す際にわざわざキャヴェンディッシュ自身の体を経由させたのは、体に感じるショックの大きさで電流の大きさを見積もるためである(当時は検流計は発明されていなかった)。にも拘らず、彼は溶液ごとの違いを雨水の抵抗は蒸留水の2.4分の1、井戸水の抵抗は雨水の41分の6、という風に数値として発表している。このようにして行った実験結果は、のちに検流計を使って行った結果と遜色なく、マクスウェルを驚かせた。
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