速度試験
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「LGV東ヨーロッパ線」の記事における「速度試験」の解説
詳細は「TGV POS#鉄輪式世界最高速度の記録」を参照 正式開業に先立ち、東ヨーロッパ線の線路を利用してTGVの速度試験が行なわれた。東ヨーロッパ線は従来のLGVに比べ線形が良好なことから、1990年に開業前のLGV大西洋線で記録した515.3kmk/hを上回ることが期待され、計画はV150と名付けられた。150とは秒速150m(540km/h)を意味する。 試験用にTGV POS第4402編成の動力車2両と、TGV Duplex編成の客車3両の5両で構成される特別編成が組成された。この編成もV150と呼ばれる。車輪の直径を本来のものより大きくしたほか、中間の客車の連接台車にも電動機を装着した。また路線の側でも架線の電圧を本来の25kVから31kVに上げるなどした。 試験走行は2007年1月から始まり、同年2月13日には非公式ながら553km/hを記録した。そして同年4月3日の公式試験では、13時13分40秒、起点から193.9km地点のマルヌ県Eclairesで574.8km/hを記録した。日本の超電導リニアが有する581km/hの記録にこそ及ばなかったものの、鉄車輪・鉄軌道方式の鉄道としての速度記録を更新した。
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速度試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 21:22 UTC 版)
速度試験には大別して、速度向上試験と速度総合試験があった。速度向上試験で速度を主眼とした試験をして、引き続いての速度総合試験では今後に必要な各種のデータを取っていくのである。モデル線区の開通距離に応じて何3段階かに分けての試験が計画された。 1962年(昭和37年)6月下旬 - 第1次速度向上試験 安全走行のための軌道に関する基礎試験で、「車両振動、輪重変化、横圧、車輪運動」に絞って測定がおこなわれる。開通区間が約10km。速度は70km/h程度。 1962年(昭和37年)7月、9月8, 13, 14日、第2次速度向上試験(その一・その二) 開通区間が約10kmのため、160km/h程度の速度を目標に速度向上。 1962年(昭和37年)10月21-31日、第2次速度向上試験(その三)、 開通区間が約30kmとなり、200km/hの速度を目標に速度向上。 1962年(昭和37年)12月20-23日、第1次高速総合性能試験。 1963年(昭和38年)3月19, 30日、第3次速度向上試験。200km/h以上の速度を目標に速度向上。あわせて高速総合性能試験。 試運転開始式が行われた1962年(昭和37年)6月26日の最高速度は70km/hである。その後、テストを続け、安全を確かめながら5~20km/h刻みで段階を追って速度を上げていき、9月には、約10km区間で可能な最高速度と見積もられていた160km/hに到達。モデル線が約30km開通後の1962年(昭和37年)10月31日午前7時57分30秒には、東京基点62km第一生沢トンネル付近で200km/hに到達。1963年(昭和38年)3月30日午前9時46分32秒には256km/hをマークした。 フランス国鉄の直流電気機関車が打ち立てた331km/hの場合は、高速達成のために駆動装置や客車の改造を施すなど、かなり特殊な状況下で出た記録であるが、モデル線における256km/hというのは、 軌道整備限度を「通り狂い2mm/10m以内・高低狂い4mm/10m以内」と厳しく設定した(200km/h走行時はそれぞれ3mm、7mm) 架線電圧をあげて加速距離短縮などをはかった 量産車にはない「弱め界磁装置」を使った という点が異なるだけで、これらを別にすれば200km/hの常時運転とほとんど変わらぬ状況下での記録である。最高スピードをマークした試作車両の前部側面左右には「RECORD 高速度記録 256km/h 1963-3-30」と刻んだ逆三角形の金属プレートが取り付けられた。
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速度試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 16:57 UTC 版)
2003年(平成15年)3月19日から4月5日のうちの9日間、上越新幹線の浦佐駅 - 新潟駅間で実施された。車両にはJ56編成が充当され、高速走行を行うための改造(歯車比の変更やATCの変更など)の他に、新型パンタグラフカバーや吸音型台車カバーなどの効果測定も行われた。最終的に最高速度362km/hを記録し、この試験を終了した。 同年5月には、東北新幹線の盛岡駅 - 八戸駅間で最高速度320km/hでの高速走行試験が1000番台車両で行われた。この試験では高速走行を行うための改造は特に行われなかった。
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