国鉄EF81形電気機関車
EF81形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:37 UTC 版)
「関門トンネル (山陽本線)」の記事における「EF81形」の解説
国鉄EF81形電気機関車は、国鉄在来線の電化区間の3種類の電源方式(直流1,500ボルト、交流2万ボルト50ヘルツ、交流2万ボルト60ヘルツ)のすべてに対応できる標準形交直流電気機関車として、1968年(昭和43年)に開発された。関門トンネルでは、1973年(昭和48年)に貨物列車の増発用として2両が配置された。これらの車両は関門トンネル用に塩害対策が施され、既存のEF30形と同じくステンレス鋼製の車体を装備し、耐食アルミ合金製のパンタグラフを搭載するなどされている。耐寒耐雪装備を省略し、列車暖房装置も省略したうえで代わりに死重を搭載しており、さらにEF30形にはついていた重連総括制御装置が省略されていた。標準形と異なることからこの2両は301号機・302号機と番号をつけられ、300番台と呼ばれる。1974年(昭和49年)には、寝台特急の増発用としてさらに2両(303号機・304号機)が追加投入された。これらの4両は、重連総括制御装置が省略されていて重連での重量貨物列車の牽引ができないことから、旅客列車の牽引に限定して使用されていた。1978年(昭和53年)に余剰となったことから2両が常磐線へ転出したが、1984年(昭和59年)・1985年(昭和60年)に再び門司機関区に戻された。 老朽化してきたEF30形の代替用として、余剰となっていた基本形のEF81形からの改造で、1986年度(昭和61年度)に14両のEF81形400番台(401号機 - 414号機)が門司機関区に投入された。改造にあたっては、不要となる列車暖房装置が撤去され、海水に耐えるための塗装を施したほか、関門トンネルでの重量貨物列車の引き出しには重連運転が不可欠であったことから、重連総括制御装置の取付が行われた。また同じ年に300番台にも重連総括制御装置の取付改造が実施された。 1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化に当たっては、300番台の4両すべてと400番台のうち8両が日本貨物鉄道(JR貨物)に、400番台の6両が九州旅客鉄道(JR九州)に承継された。民営化後、輸送需要の増加に伴ってコンテナ貨物列車の増発が実施され、これに対応して1991年(平成3年)3月のダイヤ改正に合わせてJR貨物が450番台の2両を新製して、JR貨物の配置機関車は14両となった。さらに1993年(平成5年)3月ダイヤ改正において3両を新製したが、代わりに400番台の2両が転出して門司機関区での配置は15両となった。400番台の2両はのちに門司機関区に戻され、JR貨物の門司機関区におけるEF81形の配置両数は17両となった。運用の効率化のため、業務受託により旅客会社の列車である寝台特急をJR貨物の機関車で牽引することがあり、また福岡貨物ターミナル駅までEF81形で直通する運用も設定された。 JR九州に承継されたEF81形は、1996年(平成8年)から廃車が始まり、2010年(平成22年)までに全廃となった。JR貨物については、2007年(平成19年)から後継のEH500形による置き換えが開始されている。2011年(平成23年)3月12日のダイヤ改正で、EF81形による関門間の運行は臨時1往復のみとなり、翌2012年(平成24年)3月17日ダイヤ改正で完全に撤退した。ただし、門司機関区に配置のEF81形はこれ以降も九州島内の貨物列車の牽引を続けている。 「国鉄EF81形電気機関車」も参照
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EF81形
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「RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-」の記事における「EF81形」の解説
赤に流星マークの入った車両は北斗星の上野 - 青森間を牽引する。
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