抵抗制御とは? わかりやすく解説

抵抗制御

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/13 04:28 UTC 版)

抵抗制御(ていこうせいぎょ)とは、整流子電動機抵抗器電機子電流制限を行うことにより起動する方式である。




「抵抗制御」の続きの解説一覧

抵抗制御

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 17:01 UTC 版)

回生ブレーキ」の記事における「抵抗制御」の解説

抵抗制御は「余分な電力を熱として捨てる」という制御方式で、電気ブレーキ必要な車両では回生ブレーキでは無く発生電力抵抗器消費する発電ブレーキとして、やはり「熱として捨てる」場合多かった。直並列制御として主電動機回生時に直列接続すれば架線電圧より高い電圧確保できるが、これだけでは制動能力が不安定である。界磁調整器を搭載することで、理論上打ち切り速度は高いが安定した回生ブレーキ搭載することは可能である。界磁調整器としては主に磁気増幅器使用されるが、これは同時に界磁接触器代わりに界磁率を調整可能(直巻他励界磁制御)なため、制御器の接点削減にも有効である。発電ブレーキと同様、打ち切り速度主電動機歯車比定格速度によって大きく左右されるが、おおむね40km/h前後高く回生効率自体半導体使ったものに比べて明確に劣る。ただし、後述電機子チョッパ制御大電力用半導体高額であること、界磁チョッパ制御では過渡特性鉄道車両にはやや不適な複巻電動機使用する必要があることから、界磁添加励磁制御普及するまで使用された。

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抵抗制御

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 21:29 UTC 版)

直巻整流子電動機」の記事における「抵抗制御」の解説

許容電流内に抑えて起動させるために、電動機発電電圧電源電圧との差を抵抗器負担させる起動法を「抵抗制御」という。 抵抗値基準電源電圧から電動機発電電圧引いた値(=閉回路電圧)を許容電流割った値を全抵抗とする、すなわちその抵抗値から電機子抵抗等を引いた値が起動抵抗となり加速とともに次第ゼロになる。起動時電動機軸出力速度×トルク界磁磁気飽和によりほぼ電流比例)に比例する抵抗器負担分はすべて熱損失となる。 抵抗制御での抵抗損を減らすため複数電動機直列にして起動し起動抵抗ゼロになると並列につなぎ変えて抵抗起動を全電圧まで続け方式を「直並列制御」と呼ぶ。 直列 - 並列切り替え時に抵抗器電動機ブリッジ回路構成して遮断電流ゼロにする切り替え方式を「ブリッジ渡り渡り)」と呼ぶ。当初切替時の衝撃和らげるために電車多用されたが、間もなく機関車でも、回路切替時の主電動機負担低減する目的搭載するのが一般的になった。

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抵抗制御

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 14:44 UTC 版)

電気車の速度制御」の記事における「抵抗制御」の解説

電動機始動時には始動抵抗電動機直列配置し過大電流を防ぐことがしばしば行われる。抵抗制御は始動抵抗段階的に用意し速度制御応用したのである簡便な方法であり、電気車の速度制御として古くから広く用いられている。一方で抵抗による電流損失放熱避けられないこと、抵抗値変える際(進段時)に車体全体衝撃与える為滑らかな加速できないこと欠点として挙げられる

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抵抗制御

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 14:44 UTC 版)

電気車の速度制御」の記事における「抵抗制御」の解説

古くから用いられてきた直流電気車制御は、以下を基本とする。 電化方式直流電化数百ボルトから数千ボルト電動機直巻整流子電動機 定トルク制御抵抗制御・直並列組合せ制御 定出力制御弱め界磁制御 ここで基本となるのは抵抗制御である。直巻整流子電動機電流回転速度反比例することから、停止状態で電源電圧そのまま作用させると、過大電流流れ電動機焼損したり、過大なトルク発して車輪空転起こしてしまう。そこで、右図に示すように抵抗器電動機直列配置して起動する。これによって電流低く抑えられ電源電圧抵抗値に応じて電動機抵抗器分配される起動時では、電動機抵抗値相当する逆起電力はほぼゼロであるため、電源電圧大半抵抗器作用する。 やがて回転速度上がってくると、電動機には印加電圧逆向き逆起電力増加し、これにともなって電流減少し発生トルク下がっていく。ここで抵抗器一部短絡すると、電動機印加電圧上昇するとともに電流トルク回復する。この要領で、回転速度に応じて電流変化する電動機特性合わせ段階的に抵抗減らし電流トルクをほぼ一定に保つのが抵抗制御である。 抵抗値切り替えを進段と呼び機関車では機関士電流計を見ながら手動操作し電車では制御装置電流値検出し自動進段する方法主流である。このときの電流値を限流値という。また、抵抗器電流を流すと熱を発するため、進段せずに電流流し続けると過熱し損傷する。したがって、抵抗制御は速度上げるための過渡的な制御であり、速やかに進段してすべての抵抗短絡しなければならない速度制限のある上り勾配など、進段途中速度維持したまま力行を行う場合は、運転士ノッチ操作により電源オン・オフ繰り返すノコギリ運転』を行う必要がある。 抵抗制御のひとつの問題として、段階制御であることが挙げられる抵抗値の進段を行う瞬間電流値跳ね上がり、これにともなってトルク急変する。抵抗制御の電気車発車してしばらくの間加速段階的な衝動を伴うのはこのためである。トルク急変乗り心地損ねるばかりでなく、空転引き起こす原因ともなることから、進段段数を多くして影響抑えることが望ましい。図示事例では4個の抵抗器を順に短絡する5段階制御示したが、抵抗値異な抵抗器用意し、これらを組み合わせれば段階抵抗値得られる。たとえば、抵抗値異な4組抵抗器用意すれば理論上得られる抵抗値組み合わせ16通りとなる。しかし、このような方法そのままではスイッチ開閉回数極端に多くなり、また、スイッチ電流遮断する能力を持つ必要があるので、製品寿命短さ製造費用が嵩むといった課題がある。さらに空転に対して条件厳し貨物用電気機関車などでは、数段階の「副抵抗器」を別途用意し、進段時に小刻み制御段を挿入して電流微調整を可能とするものがあり、これを超多段制御、またはノギス副尺バーニヤ)に例えバーニア抵抗制御と呼ぶ。

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抵抗制御

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/13 04:13 UTC 版)

複巻整流子電動機」の記事における「抵抗制御」の解説

始動時は直巻電動機同様に始動する。抵抗制御終了後界磁調整器、他励界磁制御界磁チョッパ制御などの方式により弱め界磁制御を行う。

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