国鉄シキ550形貨車とは? わかりやすく解説

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国鉄シキ550形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 16:13 UTC 版)

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国鉄シキ550形貨車
シキ550形、シキ559
2006年5月30日、さいたま新都心駅
基本情報
車種 大物車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所有者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
製造所 浜松工場
製造年 1961年(昭和36年) - 1966年(昭和41年)
製造数 12両
常備駅 川島駅梅田駅
主要諸元
車体色 +黄1号
軌間 1,067 mm
全長 16,680 mm
全幅 2,500 mm
全高 2,050 mm
荷重 50 t
自重 24.1 t
換算両数 積車 6.0
換算両数 空車 2.4
台車 TR78
車輪径 860 mm
最高速度 65 km/h
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国鉄シキ550形貨車(こくてつシキ550がたかしゃ)は、1961年(昭和36年)から1966年(昭和41年)にかけて日本国有鉄道(国鉄)浜松工場でシキ550 - シキ561の合計12両が製作された50 トン積み低床式大物車である。

概要

老朽化していたシキ60形を置き換えるために製造された。溶接構造の荷受梁を備えている。全長は16,680 mm、低床部の長さは6,000 mm、低床部のレール面上高さは700 mmである。車体幅とレール面上高さの両立を図るために、荷台の上部が外側に張り出していたり、台車上から荷台部分にかけてなだらかに外側に膨らんでいたり、応力集中を避けるために梁と床板の接合部を円弧にしたりなど、複雑な設計を行っている。台車は、本来はタンク車用に開発されたベッテンドルフ式の三軸ボギー台車TR78形を装備しており、合計2台車6軸の構成である。空気ブレーキはKD254形を備えていた。最高速度は空車時・積車時ともに 65 km/hとなっており、黄帯が巻かれている。

運用

本形式は使い勝手の高い車両で荷主からの需要は高く、12両すべてが日本貨物鉄道(JR貨物)へ承継された。2009年4月時点では3両が在籍[1]

保存車

シキ555が保津川ライブスチームクラブで保存されている[2]

ギャラリー

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 交通新聞社『JR気動車客車編成表2009』p.97
  2. ^ イカロス出版『国鉄&JR 保存車大全 2015-2016』p.134

参考文献

  • 鉄道公報
  • 吉岡心平『大物車のすべて 上』ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 91〉、2007年3月1日、初版(日本語)。ISBN 978-4-7770-5195-3
  • 『日本の貨車 -技術発達史-』貨車技術発達史編纂委員会、日本鉄道車輌工業会、2009年4月30日、初版(日本語)。

外部リンク

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