国鉄シ10形貨車とは? わかりやすく解説

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国鉄シ10形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/26 02:07 UTC 版)

国鉄シ10形貨車
基本情報
車種 大物車
運用者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者 田中車輌近畿車輛
種車 ホシウ70形
改造年 1928年(昭和3年)
改造数 2両
消滅 1976年(昭和51年)
常備駅 片町駅徳庵駅
主要諸元
車体色 +黄1号の帯
軌間 1,067 mm
全長 15,916 mm
全幅 1,600 mm
全高 924 mm
荷重 12 t
自重 11.4 t
換算両数 積車 2.0
換算両数 空車 1.0
台車 二軸ボギー台車
台車中心間距離 10,973 mm
最高速度 65 km/h
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国鉄シ10形貨車(こくてつシ10がたかしゃ)は、1924年(大正13年)に2両が製作され、鉄道省およびその後身である日本国有鉄道に車籍を有した12トン積み低床式大物車である。大正期には明治44年称号規程でホシウ70形に分類されていたが、ホシウ70形の18両のうち、車体長と搭載荷重により昭和3年称号規程で区分した2両(ホシウ83・ホシウ84)が本形式(シ10・シ11)に区分された。

同じホシウ70形から区分されたシ1形と同様に、鉄道車両メーカーが納入先へ鉄道車両を輸送するために製造したものである。低床式であるが、この低床部分は搭載する鉄道車両の床下機器などを避けるために設けられているもので、この部分に荷重を掛けることはできないものであった。

シ1形に比べて約1 フィート全長が長く、全長15,916 mm(車体長15,240mm)であった。このためにシ1形と区分されたと考えられている。構造は類似しており、補強のためのトラス棒を備えており、車体は鋲接で組み立てられていた。同様に当初は側ブレーキのみであり、昭和30年代になって空気ブレーキを装備した。

製造と所有は田中車輌で、片町駅を常備駅としていた。後に改称により近畿車輛の所有となり、徳庵駅常備となった。1968年10月ダイヤ改正(ヨンサントオ)に際して65 km/h制限に指定され、制限を示す黄色の帯を車体に巻いた。1976年(昭和51年)4月19日に、2両とも廃車となった。

参考文献

  • 吉岡心平『大物車のすべて 上』(初版)ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 91〉、2007年3月1日。ISBN 978-4-7770-5195-3 
  • 貨車技術発達史編纂委員会 編『日本の貨車 -技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2009年4月30日。 



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