国鉄サハ78形電車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 国鉄サハ78形電車の意味・解説 

国鉄サハ78形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 23:58 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

サハ78形は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した旧形電車である。1944年昭和19年)に新製された戦時設計の片側4扉の20m級ロングシート車に与えられた形式で、基本的には63系に属するが、後に32系に属する二・三等合造車(サロハ66形)や二等車サロ45形)が戦時改造による4扉化により編入された。

戦後は、戦中製のものと同仕様で、増備車がモハ63形とともに新製されたが、後にモハ63形の非電装運転台設備なし車(いわゆる「サモハ63形」)が編入されている。1951年昭和26年)に発生した桜木町事故の教訓により、63系に属するものは大幅な車体構造の改造が行なわれたが、本形式はモハ63形のような改形式はされず、サハ78形のまま72系とともに使用された。

  1. 78001 - 78008 : 1944年製の基本形。
  2. 78009 - 78021 : 1944年にサロハ66形(旧サロハ46形)を改造編入したもの。詳細は国鉄32系電車#サロハ66形の通勤形化を参照。
  3. 78022, 78023 : 1944年にサロハ66形(旧サロ45形)を改造編入したもの。
  4. 78024, 78027, 78030 - 78032, 78034 : 1944年にサロ45形を改造編入したもの。3.のグループと同形。詳細は国鉄32系電車#サロ45形の通勤形化を参照。
  5. 78100 - 78199, 78210 - 78239 : 1946年(昭和21年)から1949年(昭和24年)にかけて新製されたグループ。
  6. 78200 - 78202 : 1946年に製造された車体をジュラルミン製としたグループ。いわゆる「ジュラ電」のグループ。詳細は国鉄63系電車#ジュラルミン電車を参照。
  7. 78304 - 78395 : 付随車代用のサモハ63形を1951年(昭和26年)から1952年(昭和27年)にかけて正式にサハ78形に編入したもの。当初計画では、「サモハ」全車が編入されることとなっていたが、一部はクハ79形に変更されたため、20両が編入されたのにとどまり、欠番が生じている。
  8. 78400, 78401 : 1968年(昭和43年)に2.および4.のグループに便所を取付けたもの。
  9. 78450 - 78457 : 1968年に5.および7.のグループに便所を取付けたもの。
  10. 78500 : 1964年(昭和39年)に三河島事故被災車のモハ72形(72549)を全金属化のうえサハとして復旧したもの。
  11. 78501 - 78515 : 1969年から1970年にかけてモハ72形(旧モハ63形)を電装解除したもの。
  12. 78516, 78517 : 1970年にモハ72形(72522,72523)を電装解除したもの。
  13. 78900 : 1954年に「ジュラ電」(78200)を試験的に全金属化改造したもの。詳細は、国鉄72系電車#車体の全金属化改造を参照。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「国鉄サハ78形電車」の関連用語

国鉄サハ78形電車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



国鉄サハ78形電車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの国鉄サハ78形電車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS