国鉄サハ25形電車とは? わかりやすく解説

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国鉄サハ25形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/17 08:55 UTC 版)

サハ25形は、かつて日本国有鉄道およびその前身である鉄道省に在籍した、直流電車三等付随車)である。

概要

本形式は、1928年(昭和3年)10月1日に施行された、車両称号規程改正によって制定されたもので、車体幅2,700mm(中幅)の木製三等付随車に対し付与されたものである。これに該当する電車は、旧サハ6190形23両、サハ23600形29両、サハ33700形32両、サハ33750形70両の計154両であるが、称号規程改正後に二等付随車サロ17形10両が編入されており、164両がサハ25形となっている。

車体長が16,000mmである旧サハ33700形と旧サハ33750形については、大半が1934年以降実施された鋼体化改造により、クハ65形またはサハ75形に編入されている。ほぼ同時期に製作された旧サハ23600形や旧サハ6190形については、車体長が短いうえ、旧サハ6190形は構造が古いことから、鋼体化の対象とはならず、木製車体のまま太平洋戦争後まで使用され、戦後は多数が西武鉄道に譲渡された。

また、サハ25029は鉄道省最古のボギー電車の後身として、鉄道ファンの間では戦前から著名な存在であった。

番号区分

  • 25001 - 25010 : 旧サハ23600形 ← クハ23600形
  • 25011 - 25013 : 旧サハ23600形 ← デハ33400形
  • 25014 - 25028 : 旧サハ23600形 ← デハ23400形
  • 25029 : 旧サハ23600形 ← デハニ6470形 ← デハ6250形 ← ナデ6100形
  • 25030 - 25061 : 旧サハ33700形
  • 25062 - 25131 : 旧サハ33750形
  • 25132 - 25154 : 旧サハ6190形
  • 25155 - 25163 : 旧サロ17形 ← サロ33200形
  • 25069[II] : 旧サロ17形 ← サロ33250形

参考文献

  • 沢柳健一・高砂雍郎 「決定版 旧型国電車両台帳」 - ジェー・アール・アール ISBN 4-88283-901-6(1997年)
  • 沢柳健一・高砂雍郎 「旧型国電車両台帳 院電編」 - ジェー・アール・アール ISBN 4-88283-906-7(2006年)
  • 新出茂雄・弓削進 「国鉄電車発達史」 - 電気車研究会(1959年)
  • 寺田貞夫 「木製國電略史」 - 「日本国鉄電車特集集成 第1集」に収録
  • 「木製省電図面集」 - 鉄道資料保存会 編 ISBN 4-88540-084-8(1993年)

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