国鉄コム1形貨車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > 列車 > 日本国有鉄道の貨車 > 国鉄コム1形貨車の意味・解説 

国鉄コム1形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/07 08:28 UTC 版)

国鉄コム1形貨車
基本情報
車種 コンテナ車
運用者 日本国有鉄道
所有者 日本国有鉄道
種車 トム50000形
改造所 苗穂工場、旭川工場、釧路工場
改造年 1968年(昭和43年)
改造数 40両
消滅 1977年(昭和52年)
常備駅 函館駅、他
主要諸元
車体色 赤3号
軌間 1,067 mm
全長 8,056 mm
全高 1,329 mm
荷重 15 t
自重 7.3 t
換算両数 積車 2.0
換算両数 空車 0.8
走り装置 一段リンク式
車輪径 860 mm
軸距 4,000 mm
最高速度 65 km/h
テンプレートを表示

国鉄コム1形貨車(こくてつコム1がたかしゃ)は、日本国有鉄道1968年(昭和43年)にトム50000形から改造、製作した二軸貨車コンテナ車)である。

概要

トム50000形(トム50000形のうち、2段リンク未改造車で北海道内専用車としたもの)を北海道の支線においてコンテナ輸送を行うために妻板とあおり戸を撤去し、コンテナ緊締装置を3ケ所設置し、簡易コンテナ車に改造した車両である。

コンテナは5t (11 ft)コンテナ1 - 2個積みで走行装置は1段リンク式最高速度は65km/hであり、車体色はの他、赤3号のものもあった。側面には黄色の帯と「道外禁止」の標記がある。

1968年(昭和43年)に40両が苗穂工場・旭川工場・釧路工場で改造製作された。

運用の変遷

本形式は北海道の支線向けの小口輸送で運用された。1971年(昭和46年)に2種5t(12 ft)コンテナが登場するとサイズの関係で脚部が左右の緊締装置に干渉するため、積載することができなくなる欠点が生じた。そのため、早期に淘汰対象となり、本土からコラ1形が転入すると淘汰が進み、1977年(昭和52年)度までに全廃され、形式消滅した。

参考文献

  • 鉄道公報
  • イカロス出版『季刊ジェイ・トレイン』2010年 Vol.40 吉岡心平「コンテナ貨車物語(上)」
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「国鉄コム1形貨車」の関連用語

国鉄コム1形貨車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



国鉄コム1形貨車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの国鉄コム1形貨車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS