標準形
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「国鉄D51形蒸気機関車」の記事における「標準形」の解説
D51 720(標準型) 標準型D51の運転席 D51 86 - 90・101 - 954 先台車:LT126、従台車:LT154B、テンダー:8-20A・B、動力または手動(ねじ式)逆転機搭載8-20Aは86 - 90・101 - 106・199 - 211に連結。AとBの相違点は炭水車の台車で、Aは軸ばねにコイルばねを用い、側枠を一体鋳鋼製としたTR24形類似のもの、Bは軸ばねに重ね板ばねを用い、側枠を鋲接板台枠構造としたものである。 逆転機は134号機以降、微妙な操作が行いにくい動力式から手動式に戻された。 前述のとおりナメクジ形は重量配分が悪く、重量列車牽き出し時に空転が多発する傾向があり、牽き出し時の重心移動を考慮すると本来一番重く設定されてしかるべき第1動軸の軸重が13.17tと第2 - 第4動軸に比して1t以上軽く、適正な重量配分ではなかった。そのため、1937・1938年に浜松工場で製造された86 - 90号機において改良試作が行われ、給水暖め器を煙突前に枕木方向に載せ、担いばねの釣合梁(イコライザー)の支点位置を変更して動輪重量の配分を可能な限り修正する、動力式逆転機を手動式に変更するなどの設計変更が行われた。これによりナメクジ形で問題とされた点は概ね改善された。ただし、ナメクジ形と比較すれば改善されてはいたものの、先行形式であるD50形と比較すると動輪、とくに牽き出し時に実効軸重が低下する第1動輪の粘着性能が劣り(標準形の昇圧後で動軸重は第1動軸から順に14.73t・14.77t・14.95t・15.11t。つまり、1次形と比較して多少の改善はあったものの第1動軸から順に第4動軸まで軸重が順に増えていくという、重量列車や勾配線での列車の牽き出し時に問題となる軸重の配分状況に変化はない)、ボイラー圧力の引き上げなどによりシリンダー出力が増大していたこともあって、空転多発の一因となっていた。そのため、粘着性能の良否が直接列車の定時運行に影響する北陸本線や信越線などの勾配線では、敦賀機関区を筆頭に改良版であるこの標準形さえ忌避し、額面上の性能では劣るが空転しにくいD50形の配置を強く要望する機関区が少なからず存在した。こうした否定的な状態が発生した理由は、D50においても勾配で立ち往生や逆行を頻発させており、本機が配備される約10年前の1928年には二両のD50が牽引する貨物列車がトンネルで空転を起こし、救援に向かった列車も立ち往生してしまい全員が窒息による危篤状態に陥り、3名(5名説もあり)が死亡、12名が昏倒する悲惨な事故を起こしていた。 これらの機関区に本形式が配置されるようになるのは、操縦に馴れるにつれD50 形式よりもむしろ優秀であることがわかり、D51の配置を希望するようになってからであった。根室本線旧線のように25‰の勾配と漏水するトンネル、カーブが全体の71.7%に達し(半径225.31m、181.05m、181.05m、最小179.04mが連続する)、国内の鉄道路線の中でも自然条件と運転の条件が厳しい過酷な状況でも実用に耐え、昭和41年1966年の新線に切り替わるまで使われた。大型機の使用されなかった四国線で勾配区間の輸送力増強に力闘するなどの実績もある。後述の人吉機関区ように本来ならば急勾配専用機が必要な区間で運用された。最終的に、運転に関わる立場からも普通の人々にも「力強い」というイメージを残し「デゴイチはきつい坂を登っていても、絶対に止まることはないから安心しろ」と機関士に評価されるようになった。なお、本形式については戦時中以降、輸送力増強を図って動軸重の引き上げが許容され、フロントデッキなどにコンクリート塊の死重を搭載することで空転癖の改善が実現を見ている。 その後1938年6月竣工の101号機以降はこの仕様で新製され、この姿が広くD51のイメージとして流布することとなった。 なお、このグループでは一部に台枠が圧延鋼板をくりぬいた棒台枠ではなく、D51 354 - 359・403 - 405など、鋳鋼製台枠を採用したものが存在する他、1943年度製造分以降では、除煙板やナンバープレート、テンダーの石炭庫側板を木材で代用し、また煙室前部上方と煙室扉上部の丸みを省略するなど、金属資源節約と各部工程の簡略化が順次推し進められ、準戦時形と呼ぶべき仕様に移行した。戦後はこれらも徐々に標準形と同等の仕様となるように改修が行われている。
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標準形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/14 21:58 UTC 版)
有限階作用素は、無限次元の状況で扱われる(有限サイズの)行列である。したがってそれらの作用素は線型代数学の手法によって表現できる。 線型代数学における結果より次が分かる: 複素数成分の長方形行列 M ∈ Cn×m が階数 1 であるための必要十分条件は、M が M = α ⋅ u v ∗ ( ‖ u ‖ = ‖ v ‖ = 1 , α ≥ 0 ) {\displaystyle M=\alpha \cdot uv^{*}\quad (\|u\|=\|v\|=1,\alpha \geq 0)} の形に表わされることである。全く同様の議論で、ヒルベルト空間 H 上の作用素 T の階数が 1 であるための必要十分条件は、 T h = α ⟨ h , v ⟩ u ( ∀ h ∈ H ) {\displaystyle Th=\alpha \langle h,v\rangle u\quad (\forall h\in H)} であることが分かる。ここで α, u, v に対する条件は有限次元の場合と同じである。 したがって、帰納的に、有限階数 n の作用素は次の形を持つ: T h = ∑ i = 1 n α i ⟨ h , v i ⟩ u i ( ∀ h ∈ H ) . {\displaystyle Th=\sum _{i=1}^{n}\alpha _{i}\langle h,v_{i}\rangle u_{i}\quad (\forall h\in H).} ここで {ui}, {vi} は正規直交基底である。これは本質的に特異値分解の言い換えであることに注意されたい。この形を、有限階作用素の標準形(canonical form)という。 わずかに一般化し、可算無限個の n と 0 にのみ集積する正の数列 {αi} を考えるとき、T はコンパクト作用素となり、コンパクト作用素に対する標準形が得られる。 級数 ∑i αi が収束するなら、T はトレースクラス作用素である。
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標準形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 09:26 UTC 版)
勝ち点制度の標準形は、1889年に勝ち点制度が誕生したときの勝利2点・引分1点・敗北0点であるといえる。現在のサッカーで導入されている勝利3点・引分1点・敗北0点は、標準形の変形であるといえる。勝利により多くの勝ち点を配することにより、引分を避けて勝利を求めるインセンティブを付加したものと評価できる。 全日本プロレスの世界最強タッグ決定リーグ戦などで採用されるPWFルールでは、勝利2点・時間切れ引分1点・敗北0点、両者反則及び両者リングアウトは両者0点となっている。
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標準形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/28 14:27 UTC 版)
標準形は凸最小化問題をよく使用される直感的な形式で表現する。 3つの部分で成り立つ。 凸関数 f ( x ) : R n → R {\displaystyle f(x):\mathbb {R} ^{n}\to \mathbb {R} } x {\displaystyle x} に関して最小化される。 不等式制約 g i ( x ) ≤ 0 {\displaystyle g_{i}(x)\leq 0} 。ここで関数 g i {\displaystyle g_{i}} は凸である。 等式制約 h j ( x ) = 0 {\displaystyle h_{j}(x)=0} 関数 h j {\displaystyle h_{j}} はアフィン変換、すなわち線形関数。 実際には線形制約とアフィンな制約はよく使用される。これらの形式は h j ( x ) = a j T x + b j {\displaystyle h_{j}(x)=a_{j}^{T}x+b_{j}} と表せられる。ここで、 a j {\displaystyle a_{j}} は列ベクトル、 b j {\displaystyle b_{j}} は実数である。 凸最小化問題は以下のように表される minimize x f ( x ) s u b j e c t t o g i ( x ) ≤ 0 , i = 1 , … , m h j ( x ) = 0 , j = 1 , … , p . {\displaystyle {\begin{aligned}&{\underset {x}{\operatorname {minimize} }}&&f(x)\\&\operatorname {subject\;to} &&g_{i}(x)\leq 0,\quad i=1,\dots ,m\\&&&h_{j}(x)=0,\quad j=1,\dots ,p.\end{aligned}}} 等式制約 h ( x ) = 0 {\displaystyle h(x)=0} は2つの不等式制約 h ( x ) ≤ 0 {\displaystyle h(x)\leq 0} と − h ( x ) ≤ 0 {\displaystyle -h(x)\leq 0} を用いて置き換えることができる。そのため等式制約は理論的には冗長であるが実際上の利点のため使用される。これらのことから、なぜ h j ( x ) = 0 {\displaystyle h_{j}(x)=0} が単に凸であるのではなくアフィンであるのかが容易に理解できる。 h j ( x ) {\displaystyle h_{j}(x)} を凸とすると h j ( x ) ≤ 0 {\displaystyle h_{j}(x)\leq 0} は凸であるが − h j ( x ) ≤ 0 {\displaystyle -h_{j}(x)\leq 0} は凹となる。そのため h j ( x ) = 0 {\displaystyle h_{j}(x)=0} が凸となるための条件が h j ( x ) {\displaystyle h_{j}(x)} がアフィンであることである。
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標準形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/20 22:20 UTC 版)
選言標準形と連言標準形が代表的である。他に、リード-マラー標準形などがある。
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標準形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 03:28 UTC 版)
ボスニア語、クロアチア語、セルビア語の標準形はすべて、新シュト方言を基盤にしている。 しかしながら、これらの標準形は、セルビア人、クロアチア人、ボシュニャク人の相互の差異とは関係がなく、新シュト方言の幾らかの特徴(たとえば、ディクレンション)はそのまま維持されたものの、別の特徴は取り除かれたり、新たに付け加えられたりした。たとえば、音素 /h/ は、これらの標準形に再導入されたものである。 クロアチア語は、シュト方言の下位方言による読み書きと文学の長い伝統を持っている。ほぼ4世紀半にわたって、シュト方言はクロアチア語標準形の基盤として優位な立場に立ち続けていた。その他の時代では、チャ方言やカイ方言、チャ方言とカイ方言、シュト方言の混交言語をクロアチア語の標準に推す動きがあったものの、この試みは成功しなかった。この試みの失敗は、主に歴史的、政治的な理由によると思われる。1650年代、既にシュト方言がクロアチア語の標準形の基盤をなしていることは間違いなかったものの、最終的にその地位を固めたのは1850年代のことであった。このとき、新シュト方言のイェ方言で、主にドゥブロヴニク、ダルマチア、スラヴォニアの歴史的な書法が、国家的な標準として定められた。 セルビア語はこれよりもずっと早くから標準化が進んでいた。文語体は18世紀に現れたものの、ヴーク・カラジッチによって1818年から1851年にかけての急進的な過去からの脱却と、新シュト方言の伝統文化を基盤とした新しいセルビア語標準形が制定された。カラジッチはイェ方言を用いたものの、多くのセルビア人はエ方言を用いた。エ方言はセルビアで多数派を占める形態である。クロアチアやボスニアに住むセルビア人や、モンテネグロ人はイェ方言によるセルビア語標準形を用いた。 ボスニア語は、20世紀末から21世紀初頭にかけて、標準化が進められている段階にある。ボシュニャク人の言語はセルビア語イェ方言とクロアチア語の中間的なものであり、そこに幾らかの特色が加わったものである。ユーゴスラビア崩壊後、ボシュニャク人は彼ら自身による標準形への願いを具現化させ、新シュト方言に基づくものの、彼らの特徴を(音素から文法まで)反映したボスニア語を制定した。 アクセントに関して現代の状況は流動的である。音声学者によれば、4種類のアクセントがあり、これらはいずれも流動化している。これによって、従来の4種類に代わって3種類のアクセントを規定する提案がなされている。これは特にクロアチア語で現実的であり、それは従来とは逆にカイ方言やチャ方言からクロアチア語標準形に流入した影響とみられる。 クロアチア語、セルビア語、ボスニア語の標準形は、いずれも新シュト方言を基盤としており(より厳密には、新シュト方言の幾らかの下位方言を基盤としている)、互いに理解可能であり、規定の文語体あるいは標準形の上では違いが認識できる。これら3つの標準形は文法においてほぼ同一であるものの、その他の点(音声、音韻論、形態論など)において異なっている。 「en:Comparison of standard Bosnian, Croatian, Montenegrin and Serbian」も参照 例: 「Što jest, jest; tako je (uvijek / uvek) bilo, što će biti, ( biće / bit će ), a nekako već će biti!」 上記の例では、第1文の中ほどにある最初の選択(uvijek / uvek)は標準形によらずエ方言とイェ方言による差異である。2番目の文の中ほどにある2番目の選択はセルビア語とクロアチア語の標準形による差異である。 別の典型的な例として、次のようなものがある。 Kuhinjska sol je spoj natrija i klora. (クロアチア語) Kuhinjska so je jedinjenje natrijuma i hlora. (セルビア語) Kuhinjska so je spoj natrija i hlora. (ボスニア語) Cooking salt is a compound of sodium and chlorine. (英語) 食塩はナトリウムと塩素からできている。 (日本語)
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標準形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/06 05:50 UTC 版)
空の文字列を生成しない文脈依存文法は、等価な黒田標準形に変換可能である。ここでいう「等価」というのは同じ言語を生成する文法を記述できるという意味である。
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標準形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 05:50 UTC 版)
n − 1-次元二次超曲面は、その拡大係数行列の階数が n + 1 に等しいとき非退化であるといい、そうでないとき退化しているという。二次超曲面が非退化であるとき、係数行列 A と拡大係数行列 R の階数の関係を用いて、二次超曲面は次のように分類される。 rank R − rank A = 0: 錐面 rank R − rank A = 1: 有心二次超曲面 rank R − rank A = 2: 無心二次超曲面 また、退化した二次超曲面は筒面の一種である。今、有心と無心という言葉が出てきたが、これは点対称であるかないかを指す。上の 3 つは、適当な直交変換を行うことによって、次のような陰関数に帰着できる。 錐面 a 1 ′ X 1 2 + a 2 ′ X 2 2 + ⋯ + a n ′ X n 2 = 0 {\displaystyle a'_{1}X_{1}^{2}+a'_{2}X_{2}^{2}+\cdots +a'_{n}X_{n}^{2}=0} 有心二次超曲面 a 1 ′ X 1 2 + a 2 ′ X 2 2 + ⋯ + a n ′ X n 2 = 1 {\displaystyle a'_{1}X_{1}^{2}+a'_{2}X_{2}^{2}+\cdots +a'_{n}X_{n}^{2}=1} 無心二次超曲面 a 1 ′ X 1 2 + a 2 ′ X 2 2 + ⋯ + a n − 1 ′ X n − 1 2 + 2 b X n = 1 {\displaystyle a'_{1}X_{1}^{2}+a'_{2}X_{2}^{2}+\cdots +a'_{n-1}X_{n-1}^{2}+2bX_{n}=1} 上の 3 式を、非退化な二次超曲面の標準形という。この時、上の係数を対角成分にもつ行列は適当な相似変換を行うことにより、次のような行列に変換できる。 S = ( E p 0 0 0 − E q 0 0 0 ( 0 ) ) {\displaystyle S={\begin{pmatrix}E_{p}&0&0\\0&-E_{q}&0\\0&0&(0)\end{pmatrix}}} ただし、右下の成分が 0 になるのは、無心二次超曲面の場合のみである。係数 1 の単位行列の次数 p と、係数 −1 の単位行列の次数 q を対にしたもの (p, q) を、二次超曲面の符号数という。二次超曲面の形態は、符号数によってさらに細かく分類される。
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標準形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 06:24 UTC 版)
体上の d-次元ベクトル空間上の射影 P = P2 は、その最小多項式が x2 − x で相異なる一次因子の積に分解されるから、対角化可能である。従って、適当な基底を選べば P は、r を P の階数として P = I r ⊕ 0 d − r {\displaystyle P=I_{r}\oplus 0_{d-r}} なる形に表すことができる。ここで、Ir は r-次単位行列、0d−r は次数 d − r の零行列である。複素ベクトル空間で内積を持つ場合には、適当な正規直交基底を選んで、P の表現行列を P = [ 1 σ 1 0 0 ] ⊕ ⋯ ⊕ [ 1 σ k 0 0 ] ⊕ I m ⊕ 0 s {\displaystyle P={\begin{bmatrix}1&\sigma _{1}\\0&0\end{bmatrix}}\oplus \cdots \oplus {\begin{bmatrix}1&\sigma _{k}\\0&0\end{bmatrix}}\oplus I_{m}\oplus 0_{s}} なる形にすることができる。ただし、σ1 ≥ σ2 ≥ … ≥ σk > 0 とする。また、k, s, m は整数で、実数 σi は一意に定まる。2k + s + m = d であることに注意せよ。このときの、Im ⊕ 0s なる因子は、その上に P が直交射影として作用する最大の不変空間に対応しており(故に P 自体が直交射影となるのは k = 0 のとき、かつそのときに限る)、かつ σi-ブロックが P の斜交成分に対応している。
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