無心

デジタル大辞泉

む‐しん【無心】

読み方：むしん

［名・形動］

１ 無邪気であること。また、そのさま。「—の勝利」「—な子供」

２ 意志・感情などの働きがないこと。「—の草木」

３ 仏語。

㋐心の働きが休止していること。

㋑一切の妄念を離れた心。⇔有心(うしん)。

４ 和歌・連歌で、表現などのこっけい・卑俗をねらいとするもの。

５ 狂歌のこと。和歌を有心(うしん)というのに対していう。

６ 思慮に欠けること。気が利かないこと。また、そのさま。

「さること言はむ人、かへりて—ならむかし」〈枕・一三三〉

７ 情趣を解する心がないこと。また、そのさま。無風流。

「—なる女房などの歌よみかけたる」〈無名抄〉

８ 思いやりのないこと。また、そのさま。無情。

「—に心づきなくてやみなむと」〈源・帚木〉

［名］(スル) 人に金品をねだること。「親に金を—する」

歴史民俗用語辞典

無心

読み方：ムシン（ｍｕｓｈｉｎ）

（１）平安朝では思慮・分別・風流心のない意。
（２）仏語では真理の顕現した大乗仏教最高の境地。

世界宗教用語大事典

むしん 【無心】

仏教用語。一切の邪念・妄念を離れた心の状態。また心が働いていない状態。無念無想とも。無念無想で仏道修行している人を無心道人という。

短編小説作品名辞典

無心

作者関口誠人

収載図書青春ちゃん
出版社CBS・ソニー出版
刊行年月1988.1

ウィキペディア

無心

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/03/11 09:25 UTC 版)

無心（むしん）

• 字義通り、心（こころ）が無いこと。有心の対義語。
  • 俗念・邪念がない、素直な状態のこと。
  • 他人の迷惑を顧みずに頼むこと。特に金銭の要求。
  • 思慮分別がないこと。いわゆる無神経と言われるような様子のこと。
  • 情緒を解する心がないこと。
    • 和歌に対する狂歌のこと。
    • 連歌のうち、機知・滑稽を重んじる無心連歌の略。俳諧連歌。これに対して情緒を重んじる連歌は有心連歌または和歌的連歌。

• 字義通り、心（しん）が無いこと。有心の対義語。
  • 数学において、中心が一つでないこと。中心が一つであれば有心という。二次曲面#標準形参照。
  • 金属加工などにおいて、中心軸を固定しないこと。センターレス（センタレス）とも。無心研削・無心研磨などがある。具体的には心なし研削盤など。

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ウィキペディア小見出し辞書

無心（むしん）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/06/21 07:24 UTC 版)

「アベル (ストリートファイター)」の記事における「無心（むしん）」の解説

両腕を大きく広げて構えを取った後、タックルを仕掛ける打撃投げ。ヒット時は相手を押さえ込んだ状態で画面端まで突進。相手を壁に叩きつけた後、パンチのラッシュを浴びせかけてから相手を掴んで「EXスカイフォール」を放つ。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

無心

出典:『Wiktionary』 (2021/09/12 15:56 UTC 版)

名詞

無 心（むしん）

1. 考え、思慮、分別がないこと。
2. 連歌で無心連歌のこと。
3. 狂歌のこと。
4. 無邪気なこと。邪念のないこと。
5. （植物・鉱物のように）意志や感情を持たないこと。
6. 金品をねだること。

動詞

活用

Weblio日本語例文用例辞書

「無心」の例文・使い方・用例・文例

• 赤ちゃんのように無心な，純粋無垢な
• 常に無心でありたい。
• 言外の意味を読み取るならば、この手紙はお金の無心です。
• あいつはいつも親に金を無心している。
• その富豪に金の無心がどっと押し寄せてきた.
• 役に立ちたいと思う彼女の無心の願い.
• おいは私に 10 ドル無心した.
• 金を無心されやすい人.
• 体裁が悪くてとても彼に金の無心など言えたものじゃない.
• 彼はよく金の無心に来る.
• 彼は無心をされるのを非常にうるさがる
• あの男はうるさく無心に来る
• あの男の無心はきりが無い
• これきりもう無心をしない
• 彼らはいろいろな無心をして僕を困らせる
• またしても金の無心
• うるさく無心する
• あなたにご無心がある
• 金を無心する