再導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 02:25 UTC 版)
2010年より参戦可能台数枠を26台に拡大した。しかし、2009年のシーズン終了後トヨタF1が撤退を表明し、BMWザウバーもQadbakに売却し、新規参戦チームとしてUS F1チーム、カンポス・グランプリ、マノー・グランプリ(ヴァージン・レーシング)、ロータスF1チーム(ロータス・レーシング)を迎え入れた。しかし、カンポスは参戦前にヒスパニアグループに売却してHRT F1に名称を変更、US F1に至っては参戦すらできないような状況を、特に古参チームであるフェラーリはこれら新参チームや現在のF1の現状を作り出した前FIA会長のマックス・モズレーを激しく批判した。 そのような論議に中で始まった開幕戦バーレーンGP初日のフリー走行にて、新参3チームのタイムに注目が集まった。そのタイムはトップタイムと7秒近い差であり、中でもシーズンオフ中にまったくマシンテストを行えず開幕戦が事実上のマシンのシェイクダウンになったヒスパニアレーシングのタイムはさらに4秒近い開きのある11秒もの遅れであった。このような事態から多くのチーム、ドライバー、F1関係者から危険性を訴える声が挙がった。また、新FIA会長のジャン・トッドも早急なレギュレーション変更は不可能であり新参チームを擁護する立場を取りながらも、遅くとも来年度からは107%ルールの再導入を行うべきであると支持を表明した。このような事態を経て2011年のレギュレーションを制定する中で協議がなされ、FIAの公式リリースにより再び2011年から107%ルールを導入することを発表した。以前の107%ルールとの相違点は、現行の「ノックアウト方式予選」に導入されている点である。107%ルールが適用されるのは、Q1のトップタイムに対しての107%である。 ただし、107%ルールは「ノックアウト方式予選」のQ1(計測期間は約15分前後)に導入されているため、Q1においてマシントラブルと事故などが発生した場合、タイムを計測することが困難になるために107%ルールに抵触する可能性が高い。その場合でも、「例外的な状況」であるとレーススチュワードが判断し、フリー走行の結果と反映しても107%ルールに抵触することなく予選を突破できたと判断されたために出走が認められたケースが多い。実際に、ミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトンなどF1ワールドチャンピオン経験者は、この107%ルールに抵触したが出走が認められている。
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