再導入の取り組みとは? わかりやすく解説

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再導入(野生復帰)の取り組み

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 04:57 UTC 版)

トキ」の記事における「再導入野生復帰)の取り組み」の解説

2008年平成20年)から佐渡島で種の再導入英語版)が進められ2018年平成30年10月までに327羽が放鳥された。 生物の多様性に関する条約日本1993年平成5年)に締結)では、再導入による野生復帰締結国責務のひとつである。また、国際自然保護連合も「種の保存委員会」を設置し、その中の「再導入専門家グループ」が1995年平成7年)に再導入に関するガイドライン策定していた。 こうしたトキの飼育や繁殖野生トキ日本復活させることを最終目標としており、2007年平成19年6月末から「順化ケージ」での野生復帰訓練始められ第1回として2008年平成20年9月25日に、佐渡市佐渡山地の西麓地域にて10羽が試験放鳥された。この放鳥により1981年の全捕獲以来27年ぶりに日本の空にトキ舞ったことになる。放鳥されトキには個体識別番号(飼育下の個体番号とは別のもの)が付されており、翼のアニマルマーカー(羽の一部に色をつけたもの)や、脚のカラーリング金属脚環などで個体識別できるようになっている。うち6羽にはGPS発信器付けられている。 放鳥結果令和2年2020年)現在)回放鳥日放備考オスメス第1回試験放鳥平成20年9月25日 5 5 10 ハードリリース 第2回試験放鳥平成21年9月29日 - 10月3日 8 11 19 ソフトリリース 第3回放鳥平成22年11月1日 - 11月6日 8 5 13 第4回放鳥平成23年3月10日 - 3月13日 10 8 18 第5回放鳥平成23年9月27日 - 9月28日 11 7 18 第6回放鳥平成24年6月8日 - 6月10日 10 3 13 第7回放鳥平成24年9月28日 - 10月1日 3 14 17 第8回放鳥平成25年6月7日 - 6月10日 13 4 17 第9回放鳥平成25年9月27日 - 9月29日 3 14 17 第10回放鳥平成26年6月6日 11 6 17 第11回放鳥平成26年9月26日 - 9月28日 4 14 18 第12回放鳥平成27年6月5日 15 4 19 第13回放鳥平成27年9月25日 2 17 19 第14回放鳥平成28年6月10日 - 6月13日 16 2 18 第15回放鳥平成28年9月23日 - 9月24日 5 14 19 第16回放鳥平成29年6月2日 - 6月4日 8 10 18 第17回放鳥平成29年9月22日 14 5 19 第18回放鳥平成30年6月4日 11 8 19 第19回放鳥平成30年10月15日 - 10月16日 19 0 19 ハード/ソフトリリース 第20回放鳥令和元年6月7日 14 6 20 ソフトリリース 第21回放鳥令和元年9月27日10月2日 - 10月3日 11 6 17 ハード/ソフトリリース 第22回放鳥令和2年6月5日 11 7 18 ソフトリリース 第23回放鳥令和2年9月18日 8 8 16 ハードリリース 合計 212 170 382 備考第2回ではNo.17も放鳥されたが、直後保護されたため除外している。 第2回放鳥されたNo.18とNo.27は、2012年負傷のため保護された。その後No.18は第7回で再び放鳥されている。No.18の重複カウントにより、総計実際の「個体数」より1羽多くなっている。 第3回最後に残ったNo.54負傷していたため中止2009年平成21年以降放鳥続けられたが、第1回試験放鳥の際、1羽ずつを小箱入れて放鳥したためパニック起こして散り散りになったことを踏まえ放鳥場所に設置され仮設ケージで約1か月間に20羽を飼育し放鳥時はケージ開放してトキ自然に出て行くのを待つ「ソフトリリース方式」を採るようになっている。 本来ならば2010年から春の放鳥行われる予定であったが、2010年平成22年3月10日佐渡トキ飼育センター順化ケージテン襲われ、9羽が死亡する事故発生したテン対策工事が終わるまで延期されることになり、2011年平成23年以降は春と秋の年2回実施するようになっているまた、2012年1月には、猛禽類による負傷で2羽が相次いで保護されている。これらの放鳥全て佐渡島行われたのであるが、放鳥後に数羽(特にメス)が佐渡島から離れ新潟県本州側や、長野富山石川福井山形秋田宮城福島各県にも飛来している。 佐渡市地元住民多くトキ野生復帰肯定的であるが、反対派や「どちらとも言えない」としている住民少なからずいる。理由として、高齢化が進む農村においては農作業必要な除草剤殺虫剤使用制限されること、稲が踏まれ荒らされることなどが挙げられており、これは反対派だけでなく賛成派からも懸念されている。 2012年平成24年4月22日放鳥され個体同士繁殖による卵のふ化確認され野生下で36年ぶりのトキ誕生となった2012年以降巣立ち確認され2014年には再導入初め野生下で成熟した個体ができるようになり、2015年以降野生下で成熟した個体数増加している。翌23日には同じつがいの卵から更に2羽が孵化していたことが判明したその後確認された雛も含めると、3組のつがいから計8羽のひなが孵化している。2012年野生下で産まれ個体も、2014年繁殖成功した

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再導入の取り組み

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トキ」の記事における「再導入の取り組み」の解説

中国では前述通り野生トキ順調に回復した2004年以降放鳥が行われ、従来生息地への再導入試みられている。トキ再導入計画進行している地域は、次の通り陝西省寧陝県 陝西省銅川市 陝西省千陽県 河南省羅山県董寨自然保護区 浙江省徳清県

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