こくさい‐しぜんほごれんごう〔‐シゼンホゴレンガフ〕【国際自然保護連合】
読み方:こくさいしぜんほごれんごう
国際自然保護連合(IUCN)
自然保護と天然資源の保全に関心をもつ各国政府機関,NGOなどの関係者の協力を図る目的で1948年設立された国際団体で,本部はスイスにある。国連機関やWWF(世界自然保護基金)などの援助,協力の下に,自然保護に関する情報交換,調査研究,啓発活動など幅広く行っています。国際自然保護連合(こくさいしぜんほごれんごう) International Union for Conservation of Nature and Natural Resources
国際自然保護連合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/29 22:30 UTC 版)
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IUCNロゴ
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IUCN本部(スイス)
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略称 | IUCN |
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設立 | 1948年10月5日 |
種類 | 国際非政府組織, 学術出版社 |
目的 | 自然及び自然資源の保全に関わる国家、政府機関、国内及び国際的非政府機関等の協力促進 |
本部 | グラン |
事務総長 | ブルーノ・オベール |
ウェブサイト | https://www.iucn.org |
国際自然保護連合(こくさいしぜんほごれんごう、英:International Union for Conservation of Nature and Natural Resources、IUCN)とは、1948年に創設された[1]、国際的な自然保護団体である。
国家、政府機関、NGOなどを会員とする。本部はスイスのグランにある。
日本は1978年に環境庁が日本の政府機関として初めて加盟、1995年に国家会員として加盟した。また、日本国内の18団体(NGOなど)が加盟している。
1993年には、旭硝子財団よりブループラネット賞が贈られた。国連総会オブザーバー資格を取得している[2]。大正大学内に「IUCN日本リエゾンオフィス」が設けられている。ラムサール条約の事務局をになっている[3]。自然遺産候補を専門機関として調査している[4]。
組織運営と活動資金
組織運営
最高の意思決定機構は世界自然保護会議英: World Conservation Congresと称して会長以下、会員団体の総会を4年に一度開き、次の4年間の事業計画と予算を立てる[5]。
主要な統治組織をIUCN評議会と呼び、活動の戦略方向性を与え、方針の課題を協議したり財政と会員増強に関して指針を示す。会長以下、副会長4名(評議員の互選)、監査役、6つの委員会の委員長、8つの法定地域を代表する地域評議員3名ずつに加え、本部を置くスイスから1名が派遣される。2023年7月時点の会長はラザン・アル・ムバラク[6][7](アラブ首長国連邦の元アブダビ環境庁長官[8])。同じく事務総長はブルーノ・オベール[9]、前任者はインガ・アンダーセン。
事務総長の任命権は評議会にあり、IUCN の管理と事務局運営全般を委嘱する。設立以来、歴代の事務総長を一覧にする[10]。
IUCNによる自然保護地域カテゴリー
→詳細は「en:IUCN protected area categories」を参照
国際自然保護連合は、世界各国の政府・法人・個人が保護している地域に対して、以下のようなカテゴリー化を行っている。これらのカテゴリーは、保護された自然区域の管理の度合いを示すものである。自然保護地域を国立公園と国立公園以外に分類すると、世界の152の国で国立公園以外の自然保護地域を指定し、その総数は7994件であった(1997年時点[11])。
この類型区分に従うと、カテゴリーIV「種と生息地管理地域」は1997年に3764ヵ所で全体の47%を占めた[11]。 以上のようなカテゴリー区分は日本においても行われている。ユネスコの世界遺産に登録された白神山地[12][13][14]は、「(Ib)原生自然地域」として分類されている。 参考文献
主な執筆者名順。本文の典拠の詳細。
脚注
関連項目
外部リンク |
国際自然保護連合 (IUCN)
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「インガー・アンダーセン」の記事における「国際自然保護連合 (IUCN)」の解説
2015年1月に国際自然保護連合 (IUCN) の事務局長に任命されると、アンダーセンは職責において世界中の50以上の事務所でIUCNの業務を担当した。 IUCNはアンダーセンのリーダーシップの下、米国ハワイ州で2016年世界自然保護会議を開催し、会議の正式な開会の前夜にハワイ入りしたバラク・オバマ大統領が出席者を歓迎する挨拶を行った。同国が初めて主催国として開催するIUCNの会議であり、アンダーセンは「自然保護のオリンピック」とも呼ばれる世界最大の国際環境保護会議を成功に導いた。 IUCN在任中、アンダーセンは持続可能な開発を達成する取り組みにおける自然保護の重要性を次のように強調した。「自然は人間の願望の障害ではなく、不可欠なパートナーであり、すべての取り組みに貴重な貢献を提供します。」
※この「国際自然保護連合 (IUCN)」の解説は、「インガー・アンダーセン」の解説の一部です。
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