危急種とは? わかりやすく解説

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ききゅう‐しゅ〔キキフ‐〕【危急種】

読み方:ききゅうしゅ

日本平成3年1991)版レッドリスト使用されていたカテゴリー項目の一。絶滅の危険が増大している種。絶滅の危険性希少種よりも高く絶滅危惧種より低い。略号はV(Vulnerable)。

[補説] 平成9年1997)版以降では「絶滅危惧Ⅱ類」として分類されている。


危急種 (ききゅうしゅ)


危急種

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/19 08:15 UTC 版)

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国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおける 危急種(ききゅうしゅ、Vulnerable species)[1]とは、絶滅の危険性が高いと判断された種のことを指す。IUCNでは、「野生絶滅の高い危険性」がある種を危急種と定義している[2]。危急種は、環境の悪化などちょっとした状況の変化によって、容易に絶滅危惧種にカテゴライズされる恐れがある。

種の保全状況危急になる主な理由は、生息地の破壊や消失などである。生息状況をモニタリングされている危急種もおり、常に絶滅の危機に晒されている。

基準

IUCNでは、ある種が以下の5つの条件の内1つでも満たしていれば、危急種に分類する[3]

  • 3世代以内、あるいは10年以内での個体数減少率が30%以上。
  • 生息域、分布域が250km2以下、あるいは10000km2以下(種の特長によって異なる)。
  • 減り続けた個体数が10000個体以下、あるいは10年(または3世代)で10%以上個体数が減り続けた。
  • 個体数が1000個体以下。
  • 100年後に絶滅している可能性が10%。

日本環境省が定めたレッドデータブックには、IUCNの危急に相当するカテゴリーとして、絶滅危惧II類が定められている[4]。ただし、種を絶滅危惧II類に選定する基準は、IUCNの危急カテゴリと全く同じではない。また、絶滅危惧II類が採用される前の旧環境庁(当時)レッドデータブックでも「危急種」というカテゴリーが採用されていた[4]

2016年9月に発表された最新のIUCNレッドリストでは以下に列挙されている種を含め、5,645種の動物、5,430種の植物が危急種と評価されている[1]

脚注

  1. ^ a b WWF-Japan
  2. ^ 矢原、川窪 (2002) p.47
  3. ^ 矢原、川窪 (2002) p.48
  4. ^ a b EICネット環境用語集

参考文献

関連項目




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