戦時形とは? わかりやすく解説

戦時設計

(戦時形 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/14 01:00 UTC 版)

戦時設計(せんじせっけい)とは、戦争が行われている期間中に「戦争が終わるまでの数年間もてば良い」という思想の下、極端に短い製品ライフサイクルを想定して設計・製造された輸送機械や構造物のこと。「戦時型(形)」とも呼ばれる。


注釈

  1. ^ 戦時設計により工作水準が下がっているにも関わらず当時国内最高圧の16kgf/cm2の罐圧を採用していたこともあり、元からリスクが高かった。本形式だけでボイラ爆発事故を戦中・戦後で合計4件起こしたが、他形式では総数3件である。同時期製造の鮮鉄マテニ形は逆に既存形式より下げており(15kgf/cm2→14kgf/cm2)、「冗長化」の発想のほうが強い。
  2. ^ a b 但し主連棒ビグエンドの丸ブッシュや鋳鋼製台枠、炭水車のベッテンドルフ台車はアメリカ形では通常の仕様であり、この部分は戦時型故の特徴と言い切れない。

出典

  1. ^ 工業技術院標準部 1997、p. 226。
  2. ^ 国立国会図書館 2006
  3. ^ テレビ東京系列 開運!なんでも鑑定団 2017年8月1日放送
  4. ^ 「沼津-浜松 鉄道補強工事」『日本経済新聞』昭和25年7月5日3面


「戦時設計」の続きの解説一覧

戦時形

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国鉄D51形蒸気機関車」の記事における「戦時形」の解説

D51 1001 - 1161 先台車:LT128、従台車:LT157、テンダー10-20手動ねじ式逆転機 昭和19年発注グループ1944年から1945年にかけて竣工)は、上述標準形後期D52形同様にランボードデフレクターなどに木材などの代用材を多用煙室前部上方煙室上部丸み省略ドームカマボコ形化、といった簡素化加え台枠省略した船底炭水車変更するなど、より一層資材節約工期短縮図った戦時設計し、また前述のとおり缶圧と動輪上重量の増大が行われて牽引重量増が図られた。このため新形式としてもよいところ、途中欠番置いて1001から付番した。しかし、粗悪な代用材料使用し、本来はリベット2列が基本だったボイラーなどの重要接合部リベット1列に簡略化、さらに溶接不良少なからずあったことが原因で1140号機がボイラー爆発事故起こし乗務員には「爆弾抱えて運転する気分」などと酷評された。戦後、これらの車両は、代用使用部品正規部品への交換X線検査で状態不良判定されボイラー新製交換などにより性能標準化が行われたが、性能面影響のなかった部位そのまま存置され、カマボコ形ドーム炭水車形状など特徴残った(なお、きわめて少数ではあるが、戦後改装時に炭水車船底形から標準型と同じものに振り替えた例もある)。ごく一部機体は、煙室前面煙室上部欠き取りそのまま残されていた。

※この「戦時形」の解説は、「国鉄D51形蒸気機関車」の解説の一部です。
「戦時形」を含む「国鉄D51形蒸気機関車」の記事については、「国鉄D51形蒸気機関車」の概要を参照ください。

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