戦後の輸送状況と63系の追加導入とは? わかりやすく解説

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戦後の輸送状況と63系の追加導入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 07:34 UTC 版)

国鉄63系電車」の記事における「戦後の輸送状況と63系の追加導入」の解説

戦後国鉄における通勤通学輸送人員増加続け1947年度は1936年度の3.27倍、1951年度同じく3.66倍となっており、特に大都市附近においては復興復員によって人口流入があった一方で都市中心部戦災被害に伴う近郊部への疎開転居等によって遠距離通勤増加し通勤通学列車混雑度増していた。一方で国鉄電車における戦災車両数全焼大破358両、半焼中破39両・小破166両の計563両であり、これは全電車26%にあたりこのうち361両が廃車となっている。これに加えて保守低下に伴い1947年における電車稼動率戦前50%程度となり、都心路線使用する車両確保するため、1945年6月から横須賀線1946年2月から阪和線同年8月からは中央線機関車牽引列車運行されている。 この状況改善のため、戦時設計63系大量生産設計手直し、かつ改良加えた上で1945年度から1948年度にかけて導入している。1945年9月1112日全国工作課長会議において蒸気機関車287両、電気機関車95両、電車600両、客車1380両を1946年9月までに補充することを計画し1945年9月14日にその発注実施され電車に関して1945年300両、1946年310両の製造予定であったが、資材、特に電装品中心とする資材不足により計画通り進捗せず、1946年10月制御電動車460両、付随車60両の計画修正されている。戦後製の63系はまず1945年度末までに41両が製造車体竣工ベース)されたが、その後1946年10月制定臨時物需給調整法に基づく指定生産資材割当規則により製造必要な資材配給統制が行われたことにより大幅に増産されており、1950年までに688両が導入され戦後復興一翼担った。こういった63系増備加え車両保守に関して戦前レベルまで復旧させた結果通勤通学列車輸送力1951年度には1936年度の2.95倍に増強されている。 しかし、終戦後すぐの時期製造された車両電装部品不足により、運転台付き電動車として計画されながら主電動機主制御器などの電装品がない状態のまま制御車代用となった車両多く、さらに、運転台装備する主幹制御器やブレーキ弁などの機器省略して付随車代用となった車両少なからずあった。なお、これらの車両識別のため、1948年4月8日付の形式称号の特別措置により、「モハ」の記号使用する電動車のうち、電動機装備しない車両対しクモハ」(制御車代用)、電動機主幹制御器を装備しない車両対し「サモハ」(付随車代用)の記号使用し、「クハ」の記号使用する制御車のうち、主幹制御器を装備しない車両対し「サクハ」の記号使用することとなった1937年から1952年までの国鉄における年度別電車運用状況および導入状況下表通り年度別電車運用状況および導入状況項目1937年1938年1939年1940年1941年1942年1943年1944年1945年1946年1947年1948年1949年1950年1951年1952年備考運用状況配置両数1597両 1626両 1641両 1701両 1758両 1806両 1951両 2134両 19981888両 2202両 2402両 2416両 2604両 2658両 2660両 運用両数1486両 1513両 1527両 1582両 1633両 1667両 1776両 1868両 1596両 1399両 1677両 1892両 2102両 2322両 2357両 2405両 予備両数111113114119120134164235334374361352264244253229休車両数- - - - 5両 5両 11316811516415850384826廃車前提車両を含む 使用効率93.5 % 93.3 % 92.5 % 93.0 % 94.0 % 92.5 % 94.2 % 91.0 % 87.7 % 80.0 % 73.8 % 75.5 % 78.5 % 84.1 % 88.5 % 90.5 % 導入状況40系162657764125両 - 1932年より導入1940年以降戦時形 50系652267714550両 - 4両 9両 1934年より導入鋼体化改造車 51系30両 5両 3両 4両 - 3両 - 1935年より導入1940年以降戦時形 52系8両 - 62系- 6両 - 鋼体化改造車 63系- 30両 - 374307122両 - 4両 - 戦時形 70系- 675134以降1957年まで導入 72系- 21以降1957年まで導入 80系- 731132420以降1958年まで導入 ^ 鋼体化を除く他形式からの改造車および、戦時買収による鉄道省編入車を除く ^ 私鉄割当116両を除く ^ クハ79形8両を含む ^ 資材難やメーカー戦災人員不足等にの理由製造ができなかった1945年予算1946年予算統合

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