トキ66000形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/11 06:06 UTC 版)
「国鉄トラ6000形貨車」の記事における「トキ66000形」の解説
トキ66000形は、1943年(昭和18年)5月から1945年(昭和20年)3月にかけて、トラ6000形を28トン積みに増トン改造したもので、476両(トキ66007 - トキ69526。欠番あり)が鉄道省工機部で改造された。各種行われた無蓋車の増トン改造では最も大掛かりなものであり、あおり戸と妻板の上部に木製の固定式側板を追加して嵩上げし、増トンと側板の追加による重量増加を、既設の二軸の間に一軸を追加して三軸車とすることで吸収した。車体内寸は、長さ8,650mm、幅2,444 - 2,450mm、側面高さは1,440mm、自重は11.6tである。 改造後の番号は、種車の番号の頭(万位)に6を加えたものとしたが、戦時形(10000番台)を種車とした7両については7万番台とせず、トキ69520 - トキ69526と戦前形改造車の続番とした。 戦後は、何分にも無理のある改造だったこともあり、戦時中あるいは戦後の混乱期に廃車された34両を除く442両が、1950年(昭和25年)度からトラ6000形に復元改造され、番号も旧番に復した。ただし、戦時形改造車は旧番に復せず、頭から6を外した番号(トラ9520 - トラ9526)に改番されているため、戦前形の番号に戦時形が混じることとなった。1954年(昭和29年)に最後の1両が復元改造され、トキ66000形は消滅した。 復元改造を行った工場は以下のとおりである。 五稜郭工場 50両 大宮工場 100両 松任工場 93両 小倉工場 200両 合計443両であるが落成数が442両であることから、1両は状態不良車であったものと思われる。
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