【Kar98k】(からびなーきゅうじゅうはちかー)
Karabiner 1898 kurz(1898年式短型騎兵銃の略)
ドイツのボルトアクションライフルで、第二次世界大戦中、同国軍の主力小銃の座を担った。
製造には、マウザーを始め数社が関わっている。
1898年採用のGew98を短縮したカービンモデルであるが、やがて元になったGew98に取って代わり主力小銃となった。
基本的な性能は他国の小銃と大きくは変わらないはずだが、機関部は名高き信頼のマウザーアクションであり、作動の確実さは折り紙付。
現在でも、同じアクションの民間仕様が幅広い層に愛されている。
スペックデータ
口径:7.92mm
全長:1,100mm
銃身長:600mm
重量:3.9kg(単材銃床)/4.2kg(積層材銃床)
装弾数:5発
使用弾薬:7.92mm×57mm(8mmマウザー)
作動方式:ボルトアクション
ライフリング:4条・右回り
銃口初速:760m/s
最大射程:500m
バリエーション
- Kar98a:Gew98の騎兵銃型。1900年代初頭に採用された。
- Kar98b:ヴァイマル共和国時代の歩兵銃。1920年代に採用された。全長はGew98と同じだが、負革が側面に付けられた。
- モーゼル・スタンダードモデル1924:Gew98の短銃身モデル。
- Kar98k:ナチスドイツ軍の最も代表たる型。1935年に採用された。
- G24(t):チェコ製モデル。
- G33/40:G24の山岳部隊向けモデル。
- モーゼル M1924:FN社がGew98を改良したモデル。
- G40k:Kar98kをさらに短銃身化したモデル。試作のみ。
- VK98:Kar98kの簡易戦時生産型。従来のKar98kと同じように5発の弾倉を持つものと、単発式のものが存在する。
- モーゼルM98:民間型の狩猟ライフル。Gew98/Kar98kアクションを忠実に再現している。
- JW25A:中国の中国北方工業公司が生産しているKar98kを模した狩猟用ライフル。
Kar98k
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/05 02:09 UTC 版)
Karabiner 98 Kurz(カラビーナー・アハトウントノインツィヒ・クルツ, K98k, Kar98k)は、ナチス・ドイツで開発されたボルトアクション式小銃である。帝政時代に制式採用された歩兵銃Gewehr 98から派生した騎兵銃型の1つで、1935年6月,制式採用後、1945年まで生産された[4]。そのため、第二次大戦を通じドイツ国防軍の正式小銃として採用[2]、武装親衛隊などでも運用された。
注釈
- ^ この銃身長は、88年式実包(Patrone88)を使用する先行モデルのKar88と同じで、Gew98からより強力な7.92x57mmモーゼル弾を使用することとなったためこの問題が生じた(Götz (1990) pp.146-147)。
- ^ チェコではブルノ社製Vz24、ベルギーではFN社製M1924など
- ^ 実際に開発されたのは、1930年以降であるにも関わらず形式名に「1924」が用いられているのは、チェコやベルギーの製品を意識してのことと言われている(Karem & Steves (2012 I) p.151、Law (1993) p.6)。
- ^ このタイプは、コレクター間では通称「Mauser Banner」(Law(1993)p.8)または「Banner K」(Karem & Steves (2012 I) p.166)と呼ばれている。
- ^ 同タイプは郵政省の他、ドイツ国営鉄道やナチス突撃隊(SA)に関連する合計4つの警察・準軍事組織への供給が確認されている。(Karem & Steves (2012 I) p.166)
- ^ 初期のザウエル製Kar98kは、バンド固定金具がGew98同様に2部品に分かれており、1部品である制式型と異なることが特徴となっている。(Karem & Steves (2012 I) p.350)
- ^ エルマ社(Law (1993) p.179)やベルリン・リューベッカー社(Law (1993) p.197)など
- ^ ZF39マニュアルD134(Law (1996) pp.41-51)
- ^ マニュアルD136/2など(Law (1996) p.97)
- ^ 1944年12月7日付け(Law (1996) p.158)
出典
- ^ a b c German Infantry Weapons. United States War Department. (May 25, 1943). p. 23
- ^ a b K98k Mauser Page Archived 2007-03-29 at the Wayback Machine. Retrieved 28 March 2007.
- ^ French K98k and G40k Page—go to "sommaire" at the bottom of the page to use the index (フランス語) Archived 2008-02-02 at the Wayback Machine.
- ^ Klein, Christopher. “What and when did WWII end”. History.Com. 2020年11月26日閲覧。
- ^ Law (1993) pp.14-15
- ^ a b c Karem & Steves (2017 IIb) pp.902-910
- ^ Senich (1982) p.151,p.153に例示
- ^ Walter (1979) p.124
- ^ Götz (1990) pp.144-150
- ^ Karem & Steves (2012 I) pp.32-37
- ^ Walter (1979) pp.120-125
- ^ Götz (1990) pp.159-160
- ^ Karem & Steves (2012 I) pp.63-102
- ^ Walter (1979) pp.126-127
- ^ Karem & Steves (2012) pp.138-165
- ^ Law (1993) pp.5-7
- ^ Karem & Steves (2012 I) pp.166-191
- ^ Law (1993) pp.8-9
- ^ Karem & Steves (2012 I) p.199
- ^ Law (1993) p.14
- ^ Law (1993) pp.23-28
- ^ Karem & Steves (2017 IIb) p.825
- ^ Karem & Steves (2012 III) pp.42-55
- ^ Law (1993) pp.197-200
- ^ Karem & Steves (2012 III) p.65
- ^ Law (1993) p.228
- ^ Law (1996) pp.1-2
- ^ Law (1996) pp.69-72
- ^ Weaver (2001) p.221
- ^ Weaver (2001) p.106
- ^ Law (1996) pp.189-193
- ^ Karem & Steves (2017 IIb) p.654, p.691
- ^ Law (1993) pp.179-180
- ^ Law (1993) p.155
- ^ Karem & Steves (2017 IIa) pp.190-196
- ^ Law (1993) pp.185-186
Kar98k
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/28 18:37 UTC 版)
第11話に登場。第三分隊の標準装備。ボルトアクションライフル。
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Kar98k
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「メダル・オブ・オナー ヒーローズ」の記事における「Kar98k」の解説
ドイツ軍兵士の標準装備。ボルトアクション式小銃で連射が出来ない。
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Kar98k
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「放課後アサルト×ガールズ」の記事における「Kar98k」の解説
フタナ軍の基幹小銃。当然、イヨガミの主な装備であり、ボルトアクションで発射速度が遅い点が、綾子たちの生存率を上げている。鹵獲兵器として三咲らも使用した。狙撃銃仕様もある。
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