trajectory
「trajectory」とは、軌道・進路・方向性のことを意味する英語表現である。
「trajectory」とは・「trajectory」の意味
「trajectory」は、軌道や進路、方向性を意味する名詞である。物理学においては、投射物やロケットなどの描く曲線、弧、放物線などを意味する。また、幾何学においては定角軌道の意味で用いられる。そのほか、ビジネスや個人の成長に関する分野でも使われる言葉である。その際には進路や方向性、軌跡などを意味する。たとえば、売り上げや客数などの指標の推移をもとに企業の成長や将来の見通しを予測する際や、義務教育終了後の進路を考える際などに「trajectory」の概念が用いられる。「trajectory」の覚え方としては、「トラ絶句!鳥が空に描いた軌道(trajectory)」のようにダジャレにするとよい。
「trajectory」の発音・読み方
「trajectory」の発音記号は「trədʒéktəri」である。カタカナ読みだと「トラジェクトリー」になる。「trajectory」の語源・由来
「trajectory」の語源は、ラテン語で投げる、通り抜ける、という意味の「trajicere」である。もともとは射撃や砲撃の軌道を意味する言葉だったのが、アイデアや行動などの軌道、進路、方向性を意味する言葉としても用いられるようになった。「trajectory」の類語
「trajectory」の類語としては、物体が取る経路を意味する「path」や、物体や人の進路を表す「course」、物体が通過した後を示す「track」、天体の周りをまわる物体の軌道を意味する「orbit」などがある。「trajectory」と「orbit」の違い
「trajectory」と「orbit」では、物体の運動パターンが異なる。「trajectory」は時空間内で物体がどのように移動するかを示す。そのため、「trajectory」の軌道は曲線だけでなく、直線のこともある。一方、「orbit」は天体の周りを回る物体の軌道を意味する。そのため、「orbit」の軌道は曲線や楕円形しかありえない。「trajectory」を含む英熟語・英語表現
「trajectory」を含む英熟語・英語表現として、次のようなものが挙げられる。「career trajectory」とは
「career trajectory」は、個人が職業的に進む方向性や軌跡を意味する。
「learning trajectory」とは
「learning trajectory」は、学生が学習するための方向性や軌跡のことである。主に児童教育においてよく用いられる。
「project trajectory」とは
「project trajectory」は、プロジェクトの方向性や予定の軌跡を意味する。
「technology trajectory」とは
「technology trajectory」は、技術がこれまでどのように発展してきたか、今後どのように発展していくと考えられるかを示す言葉である。
「trajectory planning」とは
「trajectory planning」は、ロボット工学や航空宇宙工学などにおいて、物体が移動する際に最適な軌道を計画するための技術のことである。
「trajectory」に関連する用語の解説
「trajectory」に関連する用語には、次のようなものがある。「trajectory analysis」とは
「trajectory analysis」は、軌道分析や軌道解析を意味する。物体やシステムなどがどのように動くかを分析することで、その運動に関するパターンや規則性を理解する手法である。物理学や数学、統計学、ビジネス分析などにおいて多く活用されている。
「growth trajectory」とは
「growth trajectory」は、個人や企業、経済などが経験する成長の軌跡である。成長に関連する数値データや指標、トレンドなどを分析することにより、将来の成長を予測するために使用される。
「illness trajectory」とは
「illness trajectory」は、病気にかかった際、その病気が進行する過程のことである。病気の進行パターンを理解し、治療や予防戦略を立てるために使われる。
「trajectory」の使い方・例文
「trajectory」を用いた例文としては、次のようなものがある。「The company's revenue has been on an upward trajectory for the past five years.(同社の収益は過去5年間で上昇軌道に乗っている)」
「The teacher closely monitors each student's learning trajectory to ensure that they are progressing at an appropriate pace.(教師は、各生徒の学習の軌跡を注意深く見守り、適切なペースで進んでいることを確認している)」
「The project trajectory was delayed due to unforeseen circumstances, but we are now back on track to meet our deadline.(プロジェクトの軌道は予期せぬ事態によって遅れたものの、現在は期限に間に合うよう再び進捗している)」
「Trajectory analysis of the company's sales data suggests that the demand for their products will continue to increase in the coming months.(企業の売り上げデータの軌跡分析からは、その企業の製品の需要が今度数カ月間にわたって継続的に増加することが示唆されている)」
「The doctor carefully explained the expected illness trajectory to the patient.(医師は、患者に対して予想される病気の軌跡を注意深く説明した)」
弾道
(trajectory から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/31 01:15 UTC 版)
弾道(だんどう)は、銃弾や砲弾が発射された瞬間から弾着する瞬間までに辿る経路の事である。
本項目では自由落下を伴い誘導制御されない弾道についてのみ記述する。
概要
弾道は、発射点と弾着点の間に銃砲弾が描く道であり、放たれた弾はおおむね放物線を描きながら空気抵抗を受けることで主に水平速度を失いながら進む。また、発射時の速度や角度・重量が同じでも、弾体形状やその姿勢変化・風・空気密度の影響を受けて弾道は変化する。弾道を専門に扱う学問に弾道学がある。
弾道ミサイルの飛翔経路も弾道と呼ばれ、ロケット砲の弾の飛翔も弾道と呼ばれることがあるが、推進力を得ている間や誘導によって操舵される間の飛翔は一般的な弾道とは異なる。また弾道ミサイルの弾頭のように地球規模で長距離を飛行する場合、一定の重力が真下に向かって働くのではなく、高度によって変化する重力が地心に向かって働くため、放物線軌道ではなく楕円軌道となる。
角度
発射角
発射の瞬間に放たれる砲弾の運動方向と水平面とが成す角度を発射角と言う。
曲射と平射
- 曲射弾道
- 砲弾が大角度で発射され、斜方投射される弾道である。斜方投射された砲弾は目標に向けて自由落下運動するため、砲弾の弾着速度は発射時の砲口初速とそれほど関係なくなり、自由落下速度に近くなる。着弾までの時間が長い。発射時の角度が45度以下を「擲射弾道」(てきしゃだんどう)として、曲射弾道と平射弾道の中間とする事もある。
- 平射弾道
- 弾道が直線に近く、着弾までの時間が短い。「直射」や「低伸弾道」とも呼ばれる。
曲射弾道を取るものは一般に曲射砲と呼ばれ、榴弾砲や迫撃砲といった砲弾自身が爆裂する榴弾を遠方に投射する火砲がこれに分類される。平射弾道を取るものは、戦車砲や銃器などの点目標を直接照準する銃器や火砲が多い。平射であっても銃砲弾は放物線を描いて下方へ落ちながら進み、その物理的挙動は曲射弾道となんら変わらない。
高射界と低射界
曲射砲は、概ね45度の発射角で射距離が最大になるが、砲弾の落下エネルギーで硬目標を貫通させるためや爆風破片効果のおよぶ範囲を円形に近づけるため、陣地変換までの時間的余裕を稼ぐため、などで意図的に45度以上の大角度で発射することで砲弾をより高い位置から落下させることがある。これを高射界射撃と呼ぶ。曲射砲は多くの場合、45度以下の発射角で発射しており、装薬と発射角で射距離を調整するが、これを低射界射撃と呼ぶ。低射界射撃は発射から弾着までの時間や経路が比較的短いので空中で受ける弾道の擾乱の影響が少なくなると期待され、砲撃目標が移動する可能性も減じられる。低射界射撃では弾着点での加害範囲が最適化できないが、時限信管を使わない高射界射撃では多くの場合加害力がさらに減じられる。
小銃弾道の低落量の簡易計算表
弾道低落量=1/2重力加速度×秒数の2乗×空気抵抗の係数1.3で求められる。初速750m/s銃弾の概算の弾道低落量を下記に記す。
直線距離 | 弾着時間 | 弾道低落量 |
200m | 0.27秒 | 0.43m |
500m | 0.67秒 | 2.85m |
750m | 約1秒 | 6.44m |
1500m | 約2秒 | 25.7m |
関連項目
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