要塞砲
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要塞砲(ようさいほう)は、要塞に備え付けられた防衛用の大砲。一般には沿岸要塞に備え付けられている対艦および水際防御用の沿岸砲も要塞砲に分類される。大砲が発達し、稜堡式の要塞が用いられるようになった18世紀以降に多く用いられるようになった。
要塞砲は要塞に設置され位置の移動の必要がないため、野戦砲に比べて大口径で重量がある場合が多い。初期の要塞砲は砲車の上におかれたが、これも野戦砲用の砲車と異なり、この時代の艦砲同様4つの車輪を持っていた(艦砲から流用した砲も多かった)。後には旋回式の台車に載せられ一定の自由度が確保されるようになる。要塞砲は固定のままで良いということは利点だけでなく、欠点にもなった。それはむき出しの状態であれば狙い撃ちされ破壊されやすいということである。そこで露天から屋根と狭間を設けるようになった。19世紀後半には要塞砲は隠顕式が出現し、必要に応じて壕から出して運用する構造が多くなった。
一方で戦艦や巡洋艦の主砲を陸揚げして要塞砲として使用されることも増え、艦砲のように回転砲塔が採用され、強固な鉄蓋が砲を覆うようになる。20世紀後半には要塞そのものが衰退したので、それとともに用いられなくなった。
関連項目
- ナヴァロンの要塞 - 挺身隊による要塞砲の破壊を描いたアリステア・マクリーンの小説。
- オアフ島要塞 - 沈没した戦艦の主砲を転用。
- 砲塔四五口径四〇糎加農砲 - 建造が中止された巡洋戦艦「赤城」、戦艦「土佐」の41cm主砲で、壱岐要塞、対馬要塞に配備された。
要塞砲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 01:24 UTC 版)
自動装填には動力が必要になるので、本来なら野戦にはむかない装備である。艦艇や戦車なら動力を得ることはたやすいし、また、内燃機関の装備が容易な現代では動力の有無はあまり問題にならないが、そうでは無い時代には大きな問題となった。このため機力装填装置を備えられる陸砲は設備が完備した要塞に備えられた要塞砲が多かった。同時に要塞は機動性を備える必要が無く、威力の増大を求めて弾薬が巨大化していったため、砲弾の装填を機力で行う必然性があったといえるだろう。 日本の要塞には軍縮で退役した戦艦の艦砲を砲塔ごと再利用した要塞砲があったが、当然これらには装填装置が最初から備わっていた。
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「要塞砲」の例文・使い方・用例・文例
- 要塞砲兵
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