放射線量とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 自然科学 > 物理学 > 線量 > 放射線量の意味・解説 

ほうしゃせん‐りょう〔ハウシヤセンリヤウ〕【放射線量】

読み方:ほうしゃせんりょう

物体照射された放射線の量。→線量


放射線量

放射線の量の大きさのことをいい,表示単位として,放射線自身強さをもとにしたクーロン/キログラム(C/kg),物質与え効果をもとにしたグレイGy),シーベルトSv)があります
クーロン/キログラムとはγ線Ⅹ線がどれだけ当たったかを表す単位です。
グレイとは,物質がどれだけの放射線吸収したかを計る単位であり,物質放射線が当たるとき,その量が同じでも吸収される量は物質によって異なります
シーベルトとは,放射線人体に及ぼす影響計る単位であり,吸収され線量が同じであっても放射線の種類によって人体に及ぼす影響異なります
なお,ベクレルとは,放射能強さを示す単位であり,1秒間に1個の原子核崩壊する放射能強さ1ベクレルいいます

線量

(放射線量 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 09:53 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

線量英語: dose)は放射線の強さ、あるいは放射線を照射された物体が受ける作用の大きさを示す量である。

物理量

放射線の物理的な強さを示す物理量

  • 照射線量 - 放射線による乾燥空気の電離量。
  • 吸収線量 - 放射線の照射によって単位質量あたりの物質が吸収するエネルギー量。

防護量

放射線防護に用いられる生物学的効果を考慮した量。

  • 等価線量 - 人体の各臓器の放射線被曝による確率論的影響のリスクの程度を表す量。臓器吸収線量に放射線加重係数を乗じたもの。
  • 実効線量 - 個人の放射線被曝による確率論的影響のリスクの程度を表す量。等価線量にその臓器の組織加重係数を掛けた値の総和。

関連項目


放射線量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 03:21 UTC 版)

ルイス・スローティン」の記事における「放射線量」の解説

この2つ事故受けた放射線量は、正確に分かっていない。放射線量の大部分中性子線よるもので、これは当時線量計測器では測定することができなかった。また、事故時、実験者は線量計フィルムバッジなどを身につけておらず、万一事故のためにテーブルの下に置いておかなければならないことになっていたバッジ見当たらなかった。壁に掛けられ災害バッジガンマ線に関するいくらか有用なデータ提供するだけであった1948年さまざまな仮定基づいたこの事故における放射線量の「暫定的な評価が行われたが、この評価いくつか今日はまった間違っていることが知られている。個人線量計がなかったことから、評価者犠牲者血液尿中ナトリウム活性化主要なデータとして用いた。この活性化中性子線影響よるものであったが、すべての線量ガンマ線X線換算された。彼らは、ダリアンとスローティンが浴びた線量それぞれガンマ線当量290800レントゲン(R)相当する推定した最小推定値最大推定値は、それぞれこの値の50%200%である。また同じ報告書では、この線量を80keVの軟X線ガンマ線混合放射線相当するとしており、こちらの方がガンマ線当量よりも実態に近いとしている。このモデルでは等価X線の方が強いが、ガンマ線が体全体透過するのに対し線源向いた表面組織集中するとされる。スローティンの等価線量は、X線として1930R、ガンマ線として114R、ダリアン等価線量X線として480R、ガンマ線として110Rと評価された。 近年では、線量評価当時と非常に異なった方法行われている。等価線量レントゲン単位では表さず質量当たりの因子として計算され近年の評価では、スローティンの浴びた線量287ラドから21シーベルトとされる。もっとも信頼できる1978年ロスアラモスメモでは、スローティンの被曝線量10+1.14グレイダリアン被曝線量2+1.1グレイ評価している。これらの値は、彼らの経験した症状とも一致している。

※この「放射線量」の解説は、「ルイス・スローティン」の解説の一部です。
「放射線量」を含む「ルイス・スローティン」の記事については、「ルイス・スローティン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「放射線量」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「放射線量」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



放射線量と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「放射線量」の関連用語

放射線量のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



放射線量のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
九州環境管理協会九州環境管理協会
財団法人 九州環境管理協会(以下、「当協会」とします)ホームページに記載されている全ての文章、写真その他の画像等の著作権は、すべて当協会に帰属します。これらを無断で転載・複製することは、私的使用または引用として使用する場合を除き、著作権法で禁止されています。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの線量 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのルイス・スローティン (改訂履歴)、国際放射線単位測定委員会 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS