放射線量
放射線の量の大きさのことをいい,表示単位として,放射線自身の強さをもとにしたクーロン/キログラム(C/kg),物質に与える効果をもとにしたグレイ(Gy),シーベルト(Sv)があります。クーロン/キログラムとはγ線やⅩ線がどれだけ当たったかを表す単位です。
グレイとは,物質がどれだけの放射線を吸収したかを計る単位であり,物質に放射線が当たるとき,その量が同じでも吸収される量は物質によって異なります。
シーベルトとは,放射線が人体に及ぼす影響を計る単位であり,吸収された線量が同じであっても,放射線の種類によって人体に及ぼす影響は異なります。
なお,ベクレルとは,放射能の強さを示す単位であり,1秒間に1個の原子核が崩壊する放射能の強さを1ベクレルといいます。
線量
(放射線量 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 09:53 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動放射線量
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「ルイス・スローティン」の記事における「放射線量」の解説
この2つの事故で受けた放射線量は、正確には分かっていない。放射線量の大部分は中性子線によるもので、これは当時の線量計測器では測定することができなかった。また、事故時、実験者は線量計やフィルムバッジなどを身につけておらず、万一の事故のためにテーブルの下に置いておかなければならないことになっていたバッジも見当たらなかった。壁に掛けられた災害用バッジがガンマ線に関するいくらか有用なデータを提供するだけであった。 1948年、さまざまな仮定に基づいたこの事故における放射線量の「暫定的な」評価が行われたが、この評価のいくつかは今日ではまったく間違っていることが知られている。個人線量計がなかったことから、評価者は犠牲者の血液と尿中のナトリウムの活性化を主要なデータとして用いた。この活性化は中性子線の影響によるものであったが、すべての線量はガンマ線とX線に換算された。彼らは、ダリアンとスローティンが浴びた線量はそれぞれガンマ線当量で290と800レントゲン(R)に相当すると推定した。最小推定値と最大推定値は、それぞれこの値の50%と200%である。また同じ報告書では、この線量を80keVの軟X線とガンマ線の混合放射線に相当するとしており、こちらの方がガンマ線当量よりも実態に近いとしている。このモデルでは等価X線の方が強いが、ガンマ線が体全体を透過するのに対し、線源に向いた表面の組織に集中するとされる。スローティンの等価線量は、X線として1930R、ガンマ線として114R、ダリアンの等価線量はX線として480R、ガンマ線として110Rと評価された。 近年では、線量評価は当時と非常に異なった方法で行われている。等価線量はレントゲン単位では表さず質量当たりの因子として計算され、近年の評価では、スローティンの浴びた線量は287ラドから21シーベルトとされる。もっとも信頼できる1978年のロスアラモスのメモでは、スローティンの被曝線量を10+1.14グレイ、ダリアンの被曝線量を2+1.1グレイと評価している。これらの値は、彼らの経験した症状とも一致している。
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「放射線量」の例文・使い方・用例・文例
- 放射能源によって放たれた放射線量を測定する
- 人体組織に1レントゲンのX線と同じ損傷を起こす電離放射線量
- クーロン毎キログラムという,放射線量を表わす単位
- 放射線量を測定する計器
- 3月の福島第一原子力発電所での原子力事故の後,同区域内では高い放射線量が検出されている。
- 除染作業を行う前に,作業員がそれらの住宅の内外の放射線量を測定した。
- 県は,これらの処置が放射線量を下げるのに効果的かどうかを調べる。
- 福島の放射線量,リアルタイムで提供へ
- 空間放射線量に関する情報を提供するため,文部科学省は福島県内の小学校に線量計を設置し始めた。
- 除染後,プールの水の放射線量は飲料水用に定められたものより低いことが判明した。
- 市の職員は,プールの水の放射線量は生徒の健康に影響を与えるレベルではないと話す。
放射線量と同じ種類の言葉
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