照射線量とは? わかりやすく解説

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しょうしゃ‐せんりょう〔セウシヤセンリヤウ〕【照射線量】

読み方:しょうしゃせんりょう

物質照射されたX線やγ(ガンマ)線の量。単位クーロン。旧単位レントゲン


照射(線)量


照射線量

読み方しょうしゃせんりょう
英語表記exposure dose

X線またはガンマ線適用される線量単位で、空気電離基づいて表され放射線の量。電離能力空気kg当たりのクーロン数で表す。SI単位ではクーロン毎キログラムで表す(C/kg)。旧単位ではレントゲン(R)用いられていた。
この照射線量に対して物質がそのエネルギー吸収した場合には、吸収線量と言う
1Rの照射線量によって1kg空気吸収するエネルギーは8.7グレイGy吸収線量)である。しかし人体組織は、ほとんどがH(水)であるので約9.5Gyの線量となる。
照射線量のexposure doseは、被ばく線量の意味もあり、Gyで表す場合もある。一般的に被ばく線量として表す場合は、Svシーベルト)の線量当量2001年4月からは、法令取り入れで、単に線量と言う)を用い場合が多い。

照射線量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 09:13 UTC 版)

照射線量(しょうしゃせんりょう、英語:exposure)は、乾燥空気に対する電離能力で定義されたX線γ線の線量(放射線の作用とその影響の因果関係を定量的に論ずるとき、原因の大きさを記述する量)である。照射線量は、自由空気電離箱(free air chamber)で測定される量を1928年に国際的な共通単位として導入した最も歴史のある線量である。現在では、X線やγ線が「仮想的に」乾燥空気に作用したときに発生する二次電子を、「仮想的に」乾燥空気で満たされた空間に放ったとき生成する電離電荷量とX線やγ線が作用した仮想的な空気の質量との比で定義される。1962年以降の照射線量は、X線やγ線と空気の仮想的な相互作用を考えるため、空気中以外の場所(たとえば、水中や真空中)でも定義でき、線量を定義する場所で二次電子平衡が成立するか否かにも影響されない量として定義されている。[1]


  1. ^ International Commission on Radiation Units and Measurements:“Fundamental Quantities and Units for Ionizing Radiation (Revised).” J. ICRU, 11 (2011), ICRU Report 85a, ISSN 1473-6691
  2. ^ 計量単位令 別表第1、項番62、照射線量
  3. ^ 計量単位令 別表第1、項番62、照射線量、レントゲン= クーロン毎キログラムの一万分の二・五八倍


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