電子線とは? わかりやすく解説

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でんし‐せん【電子線】


電子ビーム、電子線


電子線(でんしせん)


陰極線

(電子線 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 03:15 UTC 版)

陰極線(いんきょくせん、: Cathode ray)とは、真空管の中で観察される電子の流れである。真空に排気されたガラス容器に一対の電極を封入して電圧をかけると、陰極(電源のマイナス端子に接続された電極)の逆側にある容器内壁が発光する。その原因は陰極表面から電子が垂直に撃ち出されることによる。この現象は1869年にドイツの物理学者ヴィルヘルム・ヒットルフによって初めて観察され、1876年にオイゲン・ゴルトシュタインによってKathodenstrahlen(陰極線)と名付けられた[1][2]。近年では電子線電子ビームと呼ばれることが多い。


  1. ^ E. Goldstein (1876-5). “Vorläufige Mittheilungen über elektrische Entladungen in verdünnten Gasen (Preliminary communications on electric discharges in rarefied gases)”. Monatsberichte der Königlich Preussischen Akademie der Wissenschaften zu Berlin (Monthly Reports of the Royal Prussian Academy of Science in Berlin). pp. 279-295. https://books.google.com/books?id=7-caAAAAYAAJ&pg=PA279 2016年10月15日閲覧。 , "13. Das durch die Kathodenstrahlen in der Wand hervorgerufene Phosphorescenzlicht ist höchst selten von gleichförmiger Intensität auf der von ihm bedeckten Fläche, und zeigt oft sehr barocke Muster." (13. The phosphorescent light that's produced in the wall by the cathode rays is very rarely of uniform intensity on the surface that it covers, and [it] often shows very baroque patterns.)
  2. ^ Joseph F. Keithley (1998). The story of electrical and magnetic measurements: from 500 B.C. to the 1940s. John Wiley and Sons. p. 205. ISBN 0-7803-1193-0 
  3. ^ Michael Faraday (1838). [url=https://books.google.com/books?id=ypNDAAAAcAAJ&pg=PA125 “Experimental researches in electricity. — Thirteenth series”]. Philosophical Transactions of the Royal Society of London 128: 125-168. url=https://books.google.com/books?id=ypNDAAAAcAAJ&pg=PA125 2016年10月15日閲覧。. 
  4. ^ Thomson, J. J. (1901). “On bodies smaller than atoms”. The Popular Science Monthly (Bonnier Corp.) (August 1901): 323–335. https://books.google.com/books?id=3CMDAAAAMBAJ&pg=PAPA323 2016年10月15日閲覧。. 
  5. ^ 炭素繊維複合材料の電子線硬化研究
  6. ^ 次世代航空機用構造部材創製・加工技術開発


「陰極線」の続きの解説一覧

電子線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/10 17:24 UTC 版)

エネルギー分散型X線分析」の記事における「電子線」の解説

表面から数um程度までの分析ができ、表面近傍分析ができる。電子線は試料中を拡散するため、プローブ径小さくても数um数百um程度まで広がることがあるので、走査型電子顕微鏡透過型電子顕微鏡用い場合は、注意必要な場合がある。

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電子線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 03:22 UTC 版)

マスクレス リソグラフィ」の記事における「電子線」の解説

詳細は「電子線リソグラフィ」を参照 現在、最も一般的に使用されるマスクレスリソグラフィーは電子線リソグラフィである。加速した電子線(~10 eV to ~100 keV)によって幅広い用途対応できる。これは既にウエハーレベルでeASIC(英語版)社の量産製造工程一部使用され通常は電子線直接描画で低費用ASIC製造する目的使用される大半のマスクレスリソグラフィーシステムは現在マルチパイル電子線の使用元に開発された。目標複数の平行のビーム大面積の露光速やかにする事である。しかしながら、(クーロンの法則により)隣接するビーム互いに影響するので困難である。

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