うちゅう‐き〔ウチウ‐〕【宇宙機】
宇宙機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/19 17:44 UTC 版)
宇宙機(うちゅうき、英: spacecraft)とは、打ち上げロケット (launch vehicle) を用いて大気圏外で使用される人工物のこと[1]。
概要





「宇宙機」とは英語の「大気圏外(宇宙空間)で使用することを想定した人工物」の総称を指すspacecraftに対する日本語の訳語であり、無人機も有人機も含まれる。有人機は一般的に「宇宙船」と呼ばれ、「宇宙ステーション」も有人機に含まれる。無人機には「人工衛星」や「人工惑星」、「宇宙探査機」などが含まれる。
通信、地球観測、気象学、ナビゲーション、宇宙植民、惑星探査、人や物資の運搬など様々な用途が宇宙機にはあり、これら宇宙機を宇宙空間まで運ぶための推進装置はローンチ・ヴィークル (launch vehicle, LV)[注 1]と呼び、宇宙機とは区別される。
周回軌道上にある宇宙機は、一般に、普段はみずから推進はしていない[注 2]。ただし、軌道を変更させるために推進装置を備えているものも多数ある。
呼称と分類
無人・有人
軌道による分類
条件
宇宙機は一般に次のような条件を満たさねばならない[要出典]。
- 打ち上げ時の振動に加え、宇宙空間における極低温から数千度の高温までの温度変化・宇宙線・高真空・磁気といった過酷な環境に耐え得る構体を有する[要出典]。
- 様々な装置を動かすための動力源(通常は電力源)を持つ[要出典]。
有人宇宙機
- カプセル型宇宙船
- 使い捨てを前提とする有人宇宙機。米国、ロシア(ソ連)、欧州、中国など広く用いられている。ロシア(ソ連)のソユーズや米国のアポロ司令・機械船などに代表される。米国では、一時期スペースシャトルが用いられるようになるとカプセル型が用いられなくなったが、その後シャトルはコストや安全性の問題により廃止、カプセル型が再評価されオリオンが選択されるようになった。
- なおカプセル型宇宙船は元々は使い捨てを前提としていたが、2000年代以降に設計されたオリオンやドラゴン2ではカプセル型であっても再使用を行っている。
- 宇宙往還機
- 地上と軌道上とを繰り返し往復する有人宇宙機(宇宙船)。あるいはLVやブースターを合わせたシステム全体をそう呼ぶこともある。システムの全体または一部の再使用を前提としており、一般に帰還時のための翼を備える。「再使用型宇宙往還機」(RLV)、「再使用型宇宙輸送システム」などとも呼ばれる。米国のスペースシャトルが代表的。狭義には、スペースプレーンは含まない[2]。ブースターを用いない単段式宇宙往還機 (SSTO) も研究されているが、技術的な面で課題が大きい。
脚注
注釈
出典
関連項目
宇宙機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 08:01 UTC 版)
NASAで宇宙用の面ファスナーが開発され、広く使用されている。アポロ宇宙船では無重量の宇宙空間で物を壁や計器板に固定しておくのに使われた。また、無人機の外側を覆う断熱シートなどを留めるためにも使われている。
※この「宇宙機」の解説は、「面ファスナー」の解説の一部です。
「宇宙機」を含む「面ファスナー」の記事については、「面ファスナー」の概要を参照ください。
「宇宙機」の例文・使い方・用例・文例
- 欧州宇宙機関という,大型衛生打ち上げロケットの開発・製作を行っている国際機関
- エルメスという,ヨーロッパ宇宙機関が計画している小型の有翼宇宙船
- 欧州宇宙機関(ESA)は6月2日,カザフスタンから宇宙探査機「マーズ・エクスプレス」を打ち上げた。
- 今月,欧州宇宙機関の宇宙探査機ホイヘンスが土星の衛星タイタンの表面に無事着陸した。
- 昨年,宇宙機構は情報通信研究機構(NICT)と共同で無人飛行船の試験を行った。
- 宇宙機構が学生製作の衛星を利用へ
- 国の宇宙機関が学生の製作した衛星を実証試験に利用するのは初めてだ。
- 将来の高性能衛星を低いコストで開発できるよう,宇宙機構は最新技術を宇宙で早く安く試験する計画である。
- 星出さんとNASAや欧州宇宙機関の宇宙飛行士3人は,模擬船外活動など海中でさまざまな活動を行った。
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