スペースプレーン【spaceplane】
スペースプレーン
高度2万mから宇宙機を発射
宇宙活動の拡大にともない、地上と宇宙の行き来はますます活発化しますが、輸送費用を大幅に削減するまったく新しい輸送システムとして「スペースプレーン」が考えられています。構想中のスペースプレーンは2段式で、1段目の大型の高速ジェット機に宇宙機を乗せて飛行機のように離陸します。高度2万mで宇宙機は離脱、ロケットエンジンで大気圏を脱出し、1段目は地上に帰還します。宇宙機には翼があり、軌道上での仕事を終えると、スペースシャトルのように大気圏を滑空し滑走路へ着陸します。両機ともに何度も使用することが可能で、従来のロケットにくらべ非常に経済的な輸送システムといえます。
輸送コストを大幅に削減
1段目の高速ジェット機は、長さ65m、翼の幅が30m、重量140tで、マッハ6の超音速機です。空気中の酸素を利用するジェットエンジンであるため、ロケットのように大量の酸化剤をかかえる必要はありません。そのため軽量でエンジンの圧力が低く、操縦性や安全性が高くなります。また上に乗る宇宙機は、長さ39m、翼の幅17m、重量130tで、8tの荷物を積むことが可能で、さまざまな資材の運搬ができます。
スペースプレーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/29 04:06 UTC 版)
スペースプレーン(英語: Spaceplane)は、航空機と同様に特別な打ち上げ設備を必要とせず、自力で滑走し離着陸および大気圏離脱・突入を行うことができる宇宙船。今まで複数の機体が構想されているが、技術的な問題により、実現に至った例はまだ無い。
- ^ “第一部「国際宇宙ステーション『きぼう』が拓く有人宇宙開発」 で出された意見”. 第53回JAXAタウンミーティング in 宮崎. JAXA (2010年11月27日). 2012年6月8日閲覧。
- ^ “Shenlong Space Plane: China’s Answer To U.S. X-37B Drone?”. ハフポスト. (2017年12月6日) 2019年10月21日閲覧。
- 1 スペースプレーンとは
- 2 スペースプレーンの概要
- 3 関連項目
スペースプレーン(宇宙旅行)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 22:42 UTC 版)
「SPACE WALKER」の記事における「スペースプレーン(宇宙旅行)」の解説
高度100kmの宇宙空間への弾道飛行を行う有人スペースプレーン。全長15.9m、重量18.7tで、乗員2名と乗客6名が搭乗可能となり、約3~4分の無重力状態を提供する。エンジンにはIHI製の推力10t級のLNGエンジンを3機搭載する。同じく当初は2027年の初飛行を予定していたが、2021年現在は2029年初飛行予定とされている。
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スペースプレーン (JAXA)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 13:59 UTC 版)
「大樹町多目的航空公園」の記事における「スペースプレーン (JAXA)」の解説
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スペースプレーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/02/05 11:00 UTC 版)
「ロケット飛行機の一覧」の記事における「スペースプレーン」の解説
スペースプレーンは宇宙空間に到達しうる飛行機である。(最初に宇宙飛行を行った年を表示) 1963年 アメリカ合衆国 - ノースアメリカン X-15 - 極超音速飛行実験機 有人で2回カーマン・ラインに到達 1981年 アメリカ合衆国 - スペースシャトル - 有人 1988年 ソビエト連邦 - ブラン - 無人(有人飛行が予定されていた) 2004年 アメリカ合衆国 - スペースシップワン - 有人 2010年 アメリカ合衆国 - ボーイング X-37B - 技術実証機 無人
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スペースプレーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 06:03 UTC 版)
ファイル:Uragan1m.jpg Energia II ("Uragan") 翼を折りたたんだブースターを複数利用した完全再利用型ロケット(計画のみ) スペースプレーンは、状況によって速度、高度が大きく変化する。 翼は打ち上げの際は有害な空気抵抗の源となるため可能な限り小さく、地上に降り立つ際は速度を落とすため可能な限り大きくするのが望ましい。 この相反する条件を満たすのに可変翼は非常に有効である。 ソ連のスピラーリや、Energia II (Uragan)再利用可能ロケットブースターがその例で、現在研究が進むロシアの再利用可能ロケットも帰還時に翼を展開する構造をとっている。
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