スペースペンドラゴンのクルー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 05:26 UTC 版)
「大怪獣バトルの登場キャラクター」の記事における「スペースペンドラゴンのクルー」の解説
レイ 演:南翔太 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』ならびに続編『NEO』の主人公。開拓惑星ボリスでZAP SPACYが出会った謎の青年。一切の記憶を失っているが、本能のままに怪獣への強い敵対心からバトルナイザーで怪獣を倒して回っていた。当初はZAPへの協力を「俺には関係ない」と拒んでいたが、なりゆきで行動を共にするうち、仲間との強い信頼関係を築いていき、第4話でクルーになる。自分の使用怪獣に対しても、当初は戦うためのただの道具としか見ていなかったが、ヒュウガたちとの出会いを機に人間らしさに目覚め、次第に掛け替えのない相棒として接するようになった。瀕死の重傷を負ってもたちどころに回復し、一跳びで長距離移動する人間離れした身体能力の持ち主。時々頭に浮かぶ、“岩に埋もれた巨人”(ウルトラマンらしき巨人)のイメージに悩まされている。 レイの正体は、レイブラッド星人が自ら後継者とすべく作り出した“レイオニクス”と呼ばれる存在で、レイブラッド星人の遺伝子情報を受け継ぐ地球人だった。赤ん坊の時にブルトンによって惑星ボリスに運ばれ、青年の姿に1か月で急成長し、怪獣無法惑星と化したボリスで戦い生き抜くことでレイブラッド星人として覚醒するはずだったが、ウルトラマンの介入やZAP SPACYとの交流で独自の意志を持ち始める。ケイトとの命を賭けたレイオニクスバトルでレイモンとして覚醒し、勝利した後ペンドラゴンのクルーと共に無事惑星ボリスを脱出した。 『NEO』ではペンドラゴンクルーとの交流やウルトラマンの導きにより地球人として生きることを決意した。レイオニクスとしての強さは、主に使用するゴモラのパワーも相まってグランデ登場以前は他の追随を許さない位置におり、第二覚醒後はグランデすらも遥かに凌駕するようになった。 惑星ボリスでの経験からペンドラゴンクルーとは強い絆で結ばれており、特にヒュウガをかけがえのない仲間と思うと同時に父のように慕っている。また相棒の怪獣にも、素直に信頼を表すことが多くなった。また、怪獣たちの方もレイのことを信頼しており、レイがバトルナイザーに話しかけると嬉しそうに反応するようになる。 レイオニクスバトルが行われている惑星ハマーに流れ着いたことで、レイブラッド星人の邪悪な血がもたらす闘争本能に流され、暴走。レイモン (バーストモード)となり手当たり次第に暴れ回り、ヒュウガすらその手にかけようとする。一度はアイスラッガーの力により鎮静化するもダイルとの戦いで再び暴走、ペンドラゴンクルーに襲い掛かろうとするが、自らの意志とヒュウガが投げたアイスラッガーをその胸に受けたことにより邪悪な闘争本能を浄化。以降は暴走することはなくなった。 グランデとの戦いでエレキングを倒されてしまい命の危機に陥るが、エレキングが絶命寸前でリンクを切っていたことでバトルナイザーの中にその命を保存するという形で生存。ケイトや仲間たちの声に導かれ復活し、新たにレイオニクスバトルを終わらせ、レイブラッド星人の宇宙征服の野望を阻止するという使命に目覚めた。 その後アイスラッガーの導きでアーマードダークネスを破壊し、その中に入り暴走を押さえ込んでいたウルトラセブンを解放。失ったエレキングの代わりにミクラスを贈られ、新たな手持ち怪獣としている。最終回でミクラスと別れた。 手持ちのバトルナイザーは、グランデとの再戦以降、新たにネオバトルナイザーへと形を変えている。なお玩具のネオバトルナイザーはゴモラ、リトラ、エレキングのみに対応されている。 ゲーム版では伝説的なレイオニクスとなっている。 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではウルトラマンメビウスにより氷漬けにされた光の国へ向かい襲ってきたドラコ、サラマンドラ、ベムスターに対しゴモラを召喚しようとするもシャプレー星人の攻撃でネオバトルナイザーを氷山に落としてしまうがモロボシ・ダンに助けられる。 『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』ではヒュウガと共に多次元宇宙に浮かぶ謎の惑星チェイニーに漂着し、別次元にも存在していたもう一人のレイに出会う。 『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』ではクマノたちが待つ惑星ブラムにヒュウガとともに向かう途中でビートスター天球に遭遇し、ビートスター配下のロボット群との戦いに身を投じる。 ヒュウガ ヒロシ(日向 浩) 演:小西博之 ZAP SPACYの宇宙船スペースペンドラゴンの船長。常に冷静沈着で、豪快な性格で、部下からは「船長」ではなく、「ボス」と呼ばれないと返事もしない。人を選ぶ基準として「自分が必要としているかどうか」ということを挙げており、いちはやくレイの能力に目を付け、記憶について調べることを条件にスカウトし、最後まで自身なりの直感で信じ続けた。決断力に富み、レイを助けるために一発しか撃てないハイパーオメガ砲を撃つことにもまったく躊躇しなかった。 『NEO』では仲間思いの面が強調され、望まぬ暴走を繰り広げるレイのことを誰よりも気にかけていた。 『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説』以降は、口周りにヒゲを生やしている。 『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』ではレイと共に多次元宇宙に浮かぶ謎の惑星チェイニーに漂着し、そこで別次元にも存在していたもう一人のヒュウガに出会う。 『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』では惑星ブラムにレイとともに向かう途中でビートスター天球に遭遇し、そこで出会ったエメラナを身を挺してかばったり、正義の心に目覚めたジャンキラーに搭乗するなどの活躍を見せる。フルネームに関しては小西によると若くして亡くなった友人である円谷浩に捧げる意味で自分の役名を日向浩(ヒロシ)に変更してもらったという。 第1作目の第1話のトライガンナーを隊員たちに手渡すシーンでは、手慣れていることがわかるように銃を回して相手側にグリップを向けて渡している。台本上では「発射!」というセリフであったが、『機動戦士ガンダム』の艦長が戦艦の主砲を撃つ際に「(撃)てぇっ!」という叫び方を真似している。オキの部屋には小西の愛称である「コニタン」と書かれた怪獣の資料がある。『NEO』第6話で投げたアイスラッガーは撮影終了後に小西が貰い、家に飾っているという。 小西がゲスト出演した『烈車戦隊トッキュウジャー』第14話では、監督の加藤弘之が本作品を意識して小西演じる取手刑事を「ボス」と呼ぶ台詞を追加している。 ハルナ ジュン(榛名 ジュン) 演:上良早紀 スペースペンドラゴンの副長。高い戦闘能力を誇り、規律には厳格で融通が利かない性格で、自分が能力を認めた人物でなければ、船長など上官にでも反論することも辞さないため、クマノによるとZAP SPACYでも扱いにくい人物として有名。レイに対しては懐疑的で加入にも強硬に反対であり、警戒心を抱いていたが、ネロンガの襲撃から助けられた件を機に和解して、信頼できる戦友となった。惑星ボリスの開拓団にいた兄のヒロキはベムスターの襲撃によって消息不明になっていたが、第10話にてヴィンセント島で再会した。劇中、仲間の本当の意味を理解する。 『NEO』ではボスが不在の時は艦長代理を務め、ZAP地球本部からの状況報告を求める通信を強引に切ったり、侵入者であるダイルに対して常に厳しい態度を取っていた。また、ザラブ星人に捕まり、入れ替わられるという災難に遭っている。 『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』と『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』では名前しか登場しない。 クマノ マサヒコ(熊野 正彦) 演:俊藤光利 スペースペンドラゴンのエンジニア。どんなメカも完璧に修理する技術を持つほど優秀で、歴戦の勇士ヒュウガ船長をして「魔法使い」という異名を言わしめる頼もしい存在。「クマさん」と仲間たちから呼ばれている。豪放磊落、気は優しくて力持ちなムードメーカー的存在。メカに異常な愛情を示し、怪獣を愛するオキとは趣味も性格も対照的だが、マニア同士の二人は良いコンビ(エンディング後の怪獣図鑑コーナーもこの二人が担当している)。過去に宇宙人が送り込んだロボットにも詳しく、キングジョーのことを知っていた。 『NEO』でもメカニックの腕は健在で、レイオニクスバトルに介入することで被弾することが多くなったペンドラゴンには欠かせない人材である。ペンドラゴンには相当愛着があるらしく、ペダン星人によって改造されている時に「俺のペンドラゴンが!」と嘆いていた。 『NEO』でもオキとの名コンビぶりも健在で、怪獣への知識には相変わらず疎い。エンディング後の大怪獣バトルファイルではなぜかガルベロスに詳しかった。 『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』では惑星チェイニーで別次元にも存在したもう一人のクマノが登場。 『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』では、惑星ブラムからの通信でアロハシャツ姿を披露し、後にジャンボットの修復作業をサポートした。 オキ コウイチ(隠岐 恒一) 演:八戸亮 クルーの中でも最年少で、今回の航行が初仕事となるスペースペンドラゴンのルーキー。大学で怪獣学を専攻していた。鳴き声や足跡など絶滅怪獣のさまざまな特徴にも精通する学者肌で、恐怖心より好奇心が強く、自分の身に危険が迫っても、その危険を忘れて絶滅怪獣に出会えたことやその能力を見たことに歓喜する無鉄砲な一面を持つ超の付く絶滅怪獣マニア。パソコンに怪獣のデータをファイリングし、自室には怪獣に関するファイルや自作も含む怪獣フィギュアが大量に並べられている。ただ、詳しいのはあくまでも「怪獣」限定で、宇宙人の名は思い出せないこともあった。余計なことを周囲の空気を読まずにしゃべるなど、やや空気が読めないところがあり、トラブルメーカーな一面もある。レイとは怪獣を通して親しくなり、イメージに現れる巨人をウルトラマンではないかと推理した。 『NEO』では怪獣マニアであることは変わらないが、空気の読めない言動はやや控え目になった。怪獣だけでなく宇宙人にも興味を持ち、フィギュアまで作っている。50年後を舞台とした漫画作品『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』では地球支部の司令官となっている。 『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』と『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』では名前しか登場しない。
※この「スペースペンドラゴンのクルー」の解説は、「大怪獣バトルの登場キャラクター」の解説の一部です。
「スペースペンドラゴンのクルー」を含む「大怪獣バトルの登場キャラクター」の記事については、「大怪獣バトルの登場キャラクター」の概要を参照ください。
- スペースペンドラゴンのクルーのページへのリンク