再戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 00:14 UTC 版)
「1978-1979シーズンのNBA」の記事における「再戦」の解説
スター不在のチームだったシアトル・スーパーソニックスにあって、デニス・ジョンソンは待望のオールスター選手だった。彼がスターへの階段を上り始めたのは前季ファイナルの大舞台。第7戦まで繰り広げられた激戦の中、ジョンソンはソニックスを牽引する働きをみせ、一躍チームの救世主となったのである。ソニックスが優勝を果たしていたならばファイナルMVPはジョンソンのものだったが、しかしファイナルの勝敗を決した第7戦で、ジョンソンは14本のシュート全てを外すと言う失態を演じた。ジョンソンはチームの救世主から一転、ファイナル敗退の戦犯となってしまったのである。それでも地元からの支持は高く、ジョンソンはこのシーズンにはオールスターゲームに初選出された。 前季のソニックスは「ゴールディロックスと3匹のくま(Goldilocks and the Three Bears)」と呼ばれ、若手とベテランがバランスよく配置されたチームだったが、このシーズンからはデニス・ジョンソン、ガス・ウィリアムス、ジャック・シクマ、ロニー・シェルトンらいずれも25歳以下の若手中心のチームとなった。前季ファイナル初進出の余勢を駆って、ソニックスは52勝を記録し、ウエスタン・カンファレンストップの勝率を収めた。プレーオフではカンファレンス決勝でフェニックス・サンズを第7戦の末に破り、2年連続でファイナルに進出した。デニス・ジョンソンは最高の舞台で、前季の汚名を返上する機会を得たのである。 一方前季ソニックスを破って初優勝を果たしたワシントン・ブレッツは、ウェス・アンセルド、エルヴィン・ヘイズ、ボブ・ダンドリッジ、ミッチ・カプチャックと当時リーグ最高峰のフロントコート陣を擁していた。1970年代にはどのチームも成し得なかった連覇の期待が掛かった(最後の連覇は1969年のボストン・セルティックス)ブレッツは、リーグ首位となる54勝を記録する。しかしこのシーズン中からボブ・ダンドリッジがエルヴィン・ヘイズの契約に対する嫉妬を露にし、ディック・モッタHCに対してその不満をぶつけるようになっていた。内紛の兆候が表れたブレッツはプレーオフで苦戦し、カンファレンス準決勝、決勝はいずれも第7戦までもつれた末の辛勝となった。5月18日のカンファレンス決勝でサンアントニオ・スパーズを破ったブレッツは、その約36時間後の5月20日に、ファイナル第1戦を戦わなければならなくなった。 ファイナルのブレッツ対スーパーソニックスは2年連続の顔ぶれとなった。前季は各カンファンレンス第3シード、第4シード同士の戦いだったが、このシーズンは両チームとも第1シードとして堂々とファイナルに勝ち進んだ。
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