ベータトロンとは? わかりやすく解説

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ベータトロン【betatron】

読み方:べーたとろん

電子電磁誘導によって加速する装置円形交流電磁石磁束変化させ、その周り生じ電界によって、ドーナツ状の管内電子加速する高エネルギーX線の発生源として利用される


ベータトロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 21:53 UTC 版)

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ベータトロンとは、加速器の一種である。

構造

誘導起電力によって電子を加速する、加速器と呼ばれる装置の一種。

ドーナツ型の真空パイプ電磁石磁極で挟まれるような構造で、このパイプ(加速管)の中で電子が円軌道をとりながら加速していくようにされている。磁極間の磁場の大きさを変化させるとドーナツ円形の平面を貫通する磁束も変わり、導線などが存在しなくてもパイプ内空間に誘導起電力が発生する。このとき円形の電場も発生するため、電子は加速する。回転半径を考慮すると、電子の速度によって磁場を調整する必要がある。

1940年代後半から1960年代には放射線治療にも応用されたが、あまり普及しなかった。

参考文献

  • 『物理学基礎』(原康夫、1986年、学術図書出版社)
  • 『チャート式 新物理』(力武常次・都築嘉弘、1969年、数研出版)
  • 『医療放射線技術学概論講義』(山下一也、2007年、日本放射線技師会出版会)

関連項目


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