X線結晶解析
英訳・(英)同義/類義語:X-ray crystallography
結晶中をX線が通過すると、X線は波としての性質を示し、結晶中に規則正しく並んだ粒子のそばを通過するときに曲がり込み(回折し)、結晶中の粒子の配置に対応した様々な強度の点として現れる像を示す。この点の分布と強度から、元の結晶中の粒子の分布を求めることが可能であり、タンパク質のような高分子でも結晶中の原子の分布、つまり分子全体の立体構造を再現することができる。この方法により、DNAをはじめとして多くのタンパク質の立体構造が決められており構造生物学という学問分野の基礎となっている。
実験方法装置単位など: | UV域 X線 X線照射 X線結晶解析 X線繊維回折 in situアッセイ in situコロニーオートラジオグラフィー |
X線結晶構造解析
(X線結晶解析 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/30 23:08 UTC 版)
X線結晶構造解析(エックスせんけっしょうこうぞうかいせき、独: Kristallstrukturanalyse、英: X-ray crystallography、略称: XRC、X線結晶学とも)は、結晶の原子および分子構造を決定する実験科学であり、結晶構造により入射するX線のビームが多くの特定の方向に回折する。これらの回折したビームの角度と強度を測定することにより、結晶学者は結晶内の電子密度の3次元画像を作成することができる。この電子密度から、結晶内の原子の平均位置、化学結合、結晶学的無秩序、およびその他のさまざまな情報を決定することができる。
- ^ “Resonant X-ray Scattering | Shen Laboratory”. arpes.stanford.edu. 2019年7月10日閲覧。
- 1 X線結晶構造解析とは
- 2 X線結晶構造解析の概要
- 3 関連項目
X線結晶解析と同じ種類の言葉
- X線結晶解析のページへのリンク