X線磁気円二色性とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > X線磁気円二色性の意味・解説 

X線磁気円二色性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/31 14:46 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
鉄のXMCDスペクトル

X線磁気円二色性 (X-ray magnetic circular dichroism、 XMCD ) とは、左円偏光と右円偏光の2つの磁場中で測定されたX線吸収スペクトル (XAS)の差スペクトルのこと。

XMCDスペクトルを解析することで、原子のスピンや軌道磁気モーメントなどの磁気的特性がわかる。

コバルトニッケルなどの遷移金属の場合、XMCDの吸収スペクトルはL殻を通常用いる。 鉄の場合では約700eVのX線を吸収することで2p電子が励起され、3d軌道に遷移する。 3d状態は元素の磁気的性質を反映しているため、スペクトルは磁気的特性についての情報を含んでいる。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「X線磁気円二色性」の関連用語

1
96% |||||

X線磁気円二色性のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



X線磁気円二色性のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのX線磁気円二色性 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS