X線記法とは? わかりやすく解説

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X線記法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/11 05:45 UTC 版)

X線記法(Xせんきほう、: X-ray notation)は、X線科学から生まれた原子軌道に名前を付ける方法である。AESXPSを含むほとんどのX線分光法と共に今でも伝統的に使用されている。X線記法では、全ての主量子数がアルファベットに付記される。

原子記法との対比

変換[1][2]
量子数 原子記法 X線記法
n l s j
1 0 ±1/2 1/2 1s(1/2) K1
2 0 ±1/2 1/2 2s(1/2) L1
2 1 -1/2 1/2 2p1/2 L2
2 1 +1/2 3/2 2p3/2 L3
3 0 ±1/2 1/2 3s M1
3 1 -1/2 1/2 3p1/2 M2
3 1 +1/2 3/2 3p3/2 M3
3 2 -1/2 3/2 3d3/2 M4
3 2 +1/2 5/2 3d5/2 M5

使用

  • X線源は、材料とX線を生成するために使われる殻によって分類される。例えば、Cu X線はのK殻から放出される。
  • X線吸収はX線光子を吸収したオービタルとして記録される。EXAFSおよびXMCD英語版では、L吸収端はLオービタルがX線を吸収し始める地点である。
  • オージェピークは3つのオービタルによって決められる(例: KL1L2)。この場合、Kはコア準位に最初に存在する空孔、L1はコア準位空孔に落ちる電子の初期状態、 L2は放出された電子の初期エネルギー状態を表わす。

脚注

  1. ^ Dr. Garrett's Class Notes page 12 http://www.cem.msu.edu/~cem924sg/Topic09.pdf Retrieved 10-07-08
  2. ^ IUPAC Table VIII.1 page 5 http://old.iupac.org/reports/V/spectro/partVIII.pdf Retrieved 30-05-09

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