いぬ【犬/×狗】
読み方:いぬ
[名]
1 食肉目イヌ科の哺乳類。嗅覚・聴覚が鋭く、古くから猟犬・番犬・牧畜犬などとして家畜化。多くの品種がつくられ、大きさや体形、毛色などはさまざま。警察犬・軍用犬・盲導犬・競走犬・愛玩犬など用途は広い。
2 他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。「官憲の―」
3 人をののしっていう語。
3 よく似てはいるが、実は違っているという意を表す。「―蓼(たで)」
[下接語] 秋田犬・御伽(おとぎ)犬・飼い犬・甲斐(かい)犬・狩り犬・紀州犬・小犬・狛(こま)犬・里犬・地犬・柴(しば)犬・喪家の狗(いぬ)・鷹(たか)犬・土佐犬・野犬・野良犬・負け犬・尨(むく)犬・山犬
え‐の‐こ〔ゑ‐〕【▽犬子/▽犬▽児/×狗】
えのこ‐ろ〔ゑのこ‐〕【犬=子/犬=児/×狗】
く【×狗】
狗
イヌ
(狗 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/08 07:07 UTC 版)
イヌ(犬、狗、学名:Canis lupus familiaris、ラテン語名:canis、英名:dog、domestic dog)は、食肉目・イヌ科・イヌ属に分類される哺乳類の一種である。 属名 Canis、種小名 lupus はラテン語でそれぞれ「犬」「狼」の意。亜種名 familiaris はやはりラテン語で、「家庭に属する」といった意味である。広義には、イヌ科動物全般を指すこともある(後述)。現代の日本では屋外、あるいは屋内で飼われ、ペットとして猫と並ぶ代表的な動物である。
注釈
- ^ 既知の有力説の一つを記載。異説多数あり。
- ^ 代表的生物につき、大幅な省略をあえて行わず分類区分を表記する。もっとも、これでもかなりの省略はしており、全容ではないことを書き添えておく。
- ^ 分類学上、未整理の分類群(タクソン)。以下同様。
- ^ 顎口上綱の下位で相克関係にある。
- ^ この行為は恐怖を感じた時にも行なう場合がある。
- ^ 同じ行動を過度に繰り返す症状。自分の尻尾を追うようにぐるぐる回るなど。
- ^ この論文は、学術誌「プリベンティブ・ベテリナリー・メディスン(Preventive Veterinary Medicine)」に掲載されている。
- ^ 母乳中の乳糖の割合は、イヌで3.1%、ウシで4.7%、人間ではさらに高く6.1 - 6.8%も含んでいる。
出典
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狗(イヌ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 09:28 UTC 版)
「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の記事における「狗(イヌ)」の解説
憑きものの一種。とり憑かれると仕草や運動能力が犬のようになる。仁美に乗り移って暴れたが、ロージーの直書きで動きを止められ、幽李によって引き剥がれて地獄に連れて行かれた。
※この「狗(イヌ)」の解説は、「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の解説の一部です。
「狗(イヌ)」を含む「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の記事については、「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の概要を参照ください。
狗
「狗」の例文・使い方・用例・文例
- 成功に思い上がって, 天狗になってしまった.
- 子供が学校の成績で天狗になるのは親がそうさせる場合が多い.
- あの天狗の鼻をあかしてやりたい.
- 羊頭狗肉の広告に釣られた.
- 羊頭を懸けて狗肉を売る
- 喪家の狗の如し
- 天狗の鼻を折る
- あの人は独り天狗だ
- 天狗にさらわれる
- 虎を画いて狗に類す
- 烏天狗という,想像上の怪物
- 狐狗狸という占い
- 天狗螺という貝
- 天狗という,鼻の高い妖怪
- 山と水の二字を草書体で続きがきにして天狗の面の形にしたもの
- 小さく弱い天狗
- 天狗巣病という,樹木の病気
- 紅天狗茸という毒キノコ
狗と同じ種類の言葉
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