汗腺とは? わかりやすく解説

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かん‐せん【汗腺】

読み方:かんせん

汗を分泌する皮膚腺真皮または結合組織中にあり、管状をなす。エクリン腺アポクリン腺とがある。


汗腺

英訳・(英)同義/類義語:sudoriferous gland, sweat gland

体表存在する外分泌器官で、体温調節のための汗を分泌する

汗腺

汗腺は全身皮膚分布している。大汗腺アポクリン汗腺)と小汗腺(エクリン腺)の2種類分類される。汗腺は汗を分泌して老廃物などを排泄する同時に体温一定に保つ作用がある。ただし、手や足のひらや、額、ワキの下などは、精神的な働きかけ発汗する過剰な発汗はわきがや多汗症となるので、特定部位の汗腺を破砕してコントロールする

汗腺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/22 05:00 UTC 版)

汗腺
Sweat gland
ヒトの皮膚の断面図。
汗腺(Sweat gland)の位置は中央下寄り。
概要
由来 外胚葉[3]
器官 外皮(Integumentary[3])
神経 漏出分泌:コリン作用性交感神経[4]
離出分泌:アドレナリン作動性神経[5]
表記・識別
ラテン語 Glandula sudorifera[1][2]
MeSH D013545
グレイ解剖学 p.1063
TA A16.0.00.029
FMA 59152
解剖学用語

汗腺(かんせん、英:Sweat gland[6], sudoriferous[7], sudoriparous glands)は、皮膚にある分泌するである。

種類

ヒトの汗腺には次の2種が存在する[8]

エクリン腺 (Eccrine sweat glands)
口唇亀頭などの一部を除く全身にあり、場所によって密集度が異なる[8]分布密度は130-600個/平方センチメートルであり、総数は約300万個とされている[8]ヒトにおいて主に体温を下げるために利用される[9]精神緊張味覚刺激でも発汗することが知られている。アセチルコリンおよび交感神経によりこれらの発汗は支配されている[8]表皮に直接開口している[8]
アポクリン腺 (Apocrine sweat glands)
エクリン腺よりも大きく、分泌機構も異なり、断頭分泌(離出分泌)による[8]。ヒトでは主に腋窩外耳道、鼻翼、乳輪外陰部等の比較的特定の部位に存在する[9][8]アポクリン汗腺アドレナリン作動性であり、主に情緒刺激で発汗する[8]。ヒトでは芳香腺としての機能が退化しておりほとんど体温調節にしか寄与しないが、ウマウシなどでは芳香腺として機能する[10][11][12]。分泌される汗自体は無臭であるが、皮膚表面で常在菌によって成分が分解され、臭気をおびる[8]。発達が性ホルモンと関係しており、性機能との関連が考えられている[8]乳腺、睫毛腺もこの一種である[8]

構造

いくつかの方向からの汗腺の断面

汗腺はシンプルな細管で根元ではコイル状に巻いている[13]。根元で形成している分泌コイルは皮下組織深くにあり、全体が脂肪組織に取り囲まれている[14][2][9]。アポクリン腺は細管が分枝している単層構造で、エクリン腺は分枝していないコイルを巻いた二層構造である[6][15]。すべての汗腺の分泌コイルは、棒状で伸縮性のある筋上皮細胞に覆われている[15][16]。アポクリン腺とエクリン腺のコイル部の直径はそれぞれ800と500-700μmである。アポクリン腺の細管の直径は80-100μm、エクリン腺では30-40μmである[17]。分泌腺から汗を運ぶ排出管は立方細胞の二重層によって配列している[18]

それぞれの汗腺は数個の神経線維を受けており、1つ以上の軸索のバンドの中へ分枝し、個々の分泌コイルの細管を囲んでいる。毛細血管も細管と互いに織り合わさっている[19]

動物の汗腺

哺乳類の中でもネコは四肢の裏側にのみ汗腺があり、イヌやその祖先であるオオカミはそれすら十分に発達しておらず(事実上汗腺を持っていない)汗腺の代わりに長いを垂らして激しい呼吸を行い、それによって舌に付着した唾液蒸発させるパンティングにより体温調整を行っている。また、水棲傾向が強いため汗をかく必要がないクジラカバのような哺乳類、更にゾウも汗腺をもたない。

画像

皮膚の汗腺を強調した断面図
まぶたの汗腺を強調した断面図
ヒトの乳腺

脚注

  1. ^ Federative International Committee on Anatomical Terminology (2008). Terminologia histologica: international terms for human cytology and histology. Philadelphia: Wolters Kluwer Health/Lippincott Williams & Wilkins. p. 121. ISBN 9780781775373. http://www.unifr.ch/ifaa/Public/EntryPage/ViewTH/THh312.html 
  2. ^ a b Gray, Henry (1918). “The Organs of the Senses and the Common Integument”. Anatomy of the Human Body (20th ed.). Philadelphia: Lea & Febiger. http://www.bartleby.com/107/234.html 
  3. ^ a b Neas, John F.. “Development of the Integumentary System”. In Martini, Frederic H.; Timmons, Michael J.; Tallitsch, Bob. Embryology Atlas (4th ed.). Benjamin Cumings. http://cwx.prenhall.com/bookbind/pubbooks/martini10/chapter4/custom3/deluxe-content.html 2012年12月17日閲覧。 
  4. ^ Krstic 2004, p. 464.
  5. ^ Krstic 2004, p. 466.
  6. ^ a b “sweat gland”. Miller-Keane Encyclopedia and Dictionary of Medicine, Nursing, and Allied Health (7th ed.). Saunders. 2003. 2012年12月18日閲覧.
  7. ^ “sudoriferous”. The New Oxford American Dictionary (2nd ed.).
  8. ^ a b c d e f g h i j k 清水宏 (2018-02). あたらしい皮膚科学 第3版. 中山書店. pp. 25-26. https://www.derm-hokudai.jp/wp/wp-content/uploads/2021/12/1-09.pdf 
  9. ^ a b c Kurosumi, Shibasaki & Ito 1984, p. 255.
  10. ^ Folk Jr & Semken Jr 1991, p. 181.
  11. ^ Bullard, R. W.; Dill, D. B.; Yousef, M. K. (1970). “Responses of the burro to desert heat stress”. Journal of Applied Physiology 29 (2): 159. PMID 5428889. http://jap.physiology.org/content/29/2/159.extract. 
  12. ^ Sørensen & Prasad 1973, p. 173.
  13. ^ Randall, Walter C. (September 1946). “Quantitation and Regional Distribution of Sweat Glands in Man 1”. Journal of Clinical Investigation 25 (5): 761–767. ISSN 0021-9738. PMC 435616. PMID 16695370. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC435616/pdf/jcinvest00600-0097.pdf 2012年12月18日閲覧。. 
  14. ^ Caceci, Thomas. “Integument I: Skin”. VM8054 Veterinary Histology Laboratory Exercises. Virginia–Maryland Regional College of Veterinary Medicine. 2012年12月19日閲覧。
  15. ^ a b Kurosumi, Shibasaki & Ito 1984, p. 256.
  16. ^ Eroschenko 2008, pp. 222, 226, 228.
  17. ^ Wilke et al. 2007, pp. 173, 175.
  18. ^ Eroschenko 2008, p. 228.
  19. ^ Kennedy, W. R.; Wendelschafer-Crabb, G.; Brelje, T. C. (November 1994). “Innervation and vasculature of human sweat glands: an immunohistochemistry-laser scanning confocal fluorescence microscopy study”. The Journal of neuroscience: the official journal of the Society for Neuroscience 14 (11 pt. 2): 6825. ISSN 0270-6474. 

参考文献

関連項目

外部リンク


汗腺

出典:『Wiktionary』 (2021/06/26 10:05 UTC 版)

発音(?)

か↗んせん

名詞

かんせん

  1. (解剖学) 皮膚にある汗を分泌する腺。

関連語

翻訳


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