アポクリン汗腺
アポクリン汗腺とは、汗を分泌する器官である「汗腺」のうち、腋下や陰部などの局部に集中して存在し、分泌の際に腺細胞が部分的に崩壊する(崩壊した細胞片が分泌物に混ざる)という特徴のある汗腺である。「アポクリン腺」と呼ばれることも多い。
【アポクリン腺の語源・由来】
アポクリン汗腺の「アポクリン」(apocrine)とは、「離出分泌」を意味する学術用語である。人名ではない。
【汗腺の種類】
ヒトの汗腺はおおむね「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種に大別される。エクリン腺は「小汗腺」とも呼ばれ、同じくアポクリン腺は「大汗腺」とも呼ばれる。大・小の名の通り汗腺の大きさが相対的に異なる。エクリン腺は全身にくまなく存在し、主に体温を下げるための汗を分泌する。
アポクリン汗線は第二次性徴期の頃から発達しはじめる。アポクリン汗線は腺細胞が部分的に崩壊し、分泌物に混じって排出されるという特徴をもつ。分泌物は菌の繁殖しやすい(栄養に富む)状態になりやすく、雑菌の活動により異臭が発生しやすい。つまりワキガ等の体臭の原因となる。
アポクリン‐かんせん【アポクリン汗腺】
読み方:あぽくりんかんせん
アポクリン腺
(アポクリン汗腺 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/11 09:17 UTC 版)
アポクリン腺(アポクリンせん、英: apocrine gland[1])は、動物の外分泌腺の一様式。離出分泌腺(りしゅつぶんぴつせん)とも呼ぶ[1]。乳腺や後述の大汗腺がこの分泌様式である。
- ^ a b c 文部省、日本動物学会編 『学術用語集 動物学編』(増訂版)丸善、1988年。ISBN 4-621-03256-9 。
- 1 アポクリン腺とは
- 2 アポクリン腺の概要
- 3 離出分泌腺(アポクリン腺)
- 4 関連項目
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