アポクロマート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 17:19 UTC 版)
アポクロマート(Apochromat)とは、本来「3色に対して軸上色収差を補正し、そのうち2色についてアプラナートになっている望遠鏡対物レンズ」のこと[1]である。
カール・ツァイスのエルンスト・アッベが命名した[1]が、その後光学ガラスの発達により不明瞭となり[1]、一時は「3種類のガラスを使い色収差補正をアクロマートより向上したレンズ」という意味となり[1]また写真レンズや望遠鏡でも使用されるようになった[1]。その後異常分散レンズや蛍石レンズの発達により[1]2枚構成の対物レンズでも本来の「アポクロマート」の意味以上の補正状態を実現できるようになった[1]。また1989年頃には4色以上に軸上色収差補正をした製品も現れ[1]ており、4色補正したものをスーパーアクロマート[1]、5色補正したものをハイパーアクロマート[1]と呼ぶ人もいる。
出典
参考文献
- カメラレビュー増刊『クラシックカメラ専科』朝日ソノラマ
- 吉田正太郎『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』誠文堂新光社 ISBN 4-416-28813-1
アポクロマート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/07 09:35 UTC 版)
3色で色収差補正を行ったもの。紫〜赤と可視光線の広い範囲で像の周辺まで、ほぼ理想の光学系になるように設計されているものが多い。研究用途に用いられることが多い。
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「アポクロマート」の例文・使い方・用例・文例
- アポクロマートレンズ
- アポクロマートというレンズ
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