弓術
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弓術(きゅうじゅつ)は、弓を用いて矢で的を射る技術、武術である。以降は日本古来の武術、弓の中でも長弓に分類される和弓を用いて矢を射る日本の弓術のことを述べ、またこれを指して弓術とする。
注釈
出典
- ^ 伝香川県出土銅鐸(国宝) 東京国立博物館
- ^ a b 神話としての弓と禅 山田 奨治、日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要19号、1999-06-30
- ^ a b 706年(慶雲三年)文武天皇により『大射禄法』が定められる。続日本紀・類聚国史より。
- 本文
- 《慶雲三年(七〇六)正月壬辰(十七)》○壬辰。定大射禄法。親王二品。諸王臣二位。一箭中外院布廿端。中院廿五端。内院卅端。三品・四品・三位。一箭中外院布十五端。中院廿端。内院廿五端。四位、一箭中外院布十端。中院十五端。内院廿端。五位、一箭中外院布六端。中院十二端。内院十六端。其中皮者。一箭同布一端。若外・中・内院及皮重中者倍之。六位・七位。一箭中外院布四端。中院六端。内院八端。八位・初位。一箭中外院布三端。中院四端。内院五端。中皮者、一箭布半端。若外・中・内院。及皮重中者如上。但勲位者不着朝服。立其当位次。
- 訳文
- 大射(射礼)において、親王で二品の者・諸王臣で二位の者は、矢(箭)一本が外院(的に画かれた三つの輪の一番外の輪)に中れば(賞品として)布を20端、中院に中れば25端、内院に中れば30端与える。
- ^ a b 聖武天皇が当時流行した悪病を退散するため、室城神社に弓矢を奉納したという言い伝えがある。以来、『矢形餅の神事』では弓と矢を形どった餅を作り人々に配る事で疫病除けとしている。
- ^ 『論語・八佾第三』原文:子曰、君子無所爭。必也射乎。揖讓而升、下而飮、其爭也君子。
訳:君子はめったな事で争う事はなく、あるとすれば射礼の時のみである。しかしその時でさえ礼儀正しく、会釈をして互いに譲り合い堂(射場)に上り、射終わり堂を下りると杯を酌み交わす。これが君子たる争いである。 - ^ 九年春正月、乙亥朔辛巳、詔士大夫等、大射宮門内(日本書紀卷廿七天智紀(天智天皇9年、670年))
- ^ たとえば流鏑馬は朝廷の年中行事の騎射(うまゆみ)に由来し、鎌倉幕府初期から行われていた的始も同じく朝廷の射礼に習ったものである。
- ^ ただしそれらの違いは大同小異であったという。本多利実 弓道保存教授及演説主意 一名 弓矢の手引、明治22年8月。
- ^ 矢を持つとき射付節を持つ、乙矢を薬指と小指の間に打込む、足踏みを開くとき一足で開く、など。
- ^ 矢を持つとき矢尻を持つ、乙矢を中指と薬指の間に打込む、足踏みを開くとき二足で開く、など。
- ^ 稲垣源四郎・入江康平・森俊男 『日本の武道 弓道・なぎなた』 講談社、1983年。
- ^ 真行草とは漢字の書体であり、諸芸術の表現法の概念を示すものである。
- ^ 日葡辞書によれば、「体配」とは「弓の礼儀作法のこと」という。江戸時代は幕府の命で「たいはい」と平仮名で記した。これは体配とすると殺気が感じられ礼を失するからという。
- ^ a b 近藤好和 「騎兵と歩兵の中世史」 吉川弘文館、2004年。)
- ^ 日置流等の武射系統でも騎射を行う例はあった。
- ^ 小笠原流弓馬術礼法
- ^ 一例として 園山大弓場(京都市所在)
- ^ 一例として マト(弓引き)-神戸市 を参照のこと。
- ^ (家伝に基づく説であるが、現在ではこうした来歴は疑問視されている。二木謙一 「室町幕府弓馬故実家小笠原氏の成立」『中世武家儀礼の研究』 二木謙一、吉川弘文館、1985年。)
- ^ (「今に至りて射を学ぶ者、日置の射法に倚(よ)らざるなし。ゆえに正次を以て射術の始祖となす。」『本朝武芸小伝』)
- ^ 備中高梁館(旧吉田邸)高梁市教育委員会、2020年5月7日
- ^ 『趣味と青年』下村宏 著 (潮文閣, 1943)
弓術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 15:02 UTC 版)
弓術を28歳頃から55歳頃まで稽古した。屋外16間で稽古し、的前より巻藁を専らとして、弦目は最高4匁5分までに達し、総がけのみを心がけて、1寸1分までに至った。45歳のときにアメリカ艦隊が横浜に入港した際、「弓道対剣道」という異種試合があり、剣道側として出場した。木刀を持った博道に対し、弓道教士3人掛かりで白粉のついたタンポ矢を発射した。不利な条件であったが、袴に2ヶ所白粉が付く程度で済んだという。この経験から「飛び道具を相手にするときは体を動かすことが最大の防御手段である」と述べている。
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