笠懸とは? わかりやすく解説

かさ‐がけ【×笠懸】

読み方:かさがけ

馬に乗って走りながら弓を射る競技平安末期から鎌倉時代にかけて盛んに行われた。もとは射手の笠をかけて的としたが、のちには円板の上牛革張り中にわらなどを入れたものを用いた小笠懸(おがさがけ)・遠笠懸神事笠懸などの種類がある。


笠懸

読み方:カサガケkasagake), カサカケ(kasakake)

平安時代後期以降射芸の一。


笠懸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/24 01:45 UTC 版)

笠懸(かさがけ)とは、疾走する上から的に鏑矢(かぶらや)を放ち的を射る、日本の伝統的な騎射技術稽古儀式様式のこと。流鏑馬と比較して笠懸はより実戦的で標的も多彩であるため技術的な難度が高いが、格式としては流鏑馬より略式となり、余興的意味合いが強い。流鏑馬、犬追物と並んで騎射三物と称された。現在は笠掛とも表記する。群馬県新田郡笠懸(かさけ)町(現みどり市)の名は、源頼朝がこの地で笠懸を行ったことに由来するという。


注釈

  1. ^ 笠懸を描いた古画は非常に珍しく、男衾三郎絵巻以外は「伊勢新名所絵歌合」の異本の一つに描かれているだけである。
  2. ^ 現在の京都府木津川市山城町綺田(かばた)にあたる[3]
  3. ^ 甲州和式馬術探求会では四寸四方、小笠原流公式では五寸四方、香取神宮「式年神幸祭」(小笠原流)では八寸四方と、大きさは一様ではない。

出典

  1. ^ a b 村井1939
  2. ^ 〔有徳院殿御実紀附録十二〕犬追物をも再興あるべしとて、(中略)されどこれは、笠懸に熟したるものならではなし得難しとて、近習の徒集め、まづ笠懸の式を調練せしめらるヽ事、あまた度なりしが(後略)
  3. ^ 「『中右記』の寛治6年2月8日に「加波多河原」という地名がでてくるが、これは現在のどこにあたるか?」(町田市立中央図書館) - レファレンス協同データベース


「笠懸」の続きの解説一覧

笠懸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 07:19 UTC 版)

源頼俊」の記事における「笠懸」の解説

武士のたしなみとされた笠懸の武芸初見後冷泉朝の天喜5年1057年)、京都木津河畔奈良への往還途次において、当時藤原氏警護勤めた頼俊の家人たちによって行われたという記録残っている。

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「笠懸」を含む「源頼俊」の記事については、「源頼俊」の概要を参照ください。


笠懸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/24 06:04 UTC 版)

騎射三物」の記事における「笠懸」の解説

詳細は「笠懸」を参照 的の配置左右高低大小変化付けた的を馬を疾走させつつ射抜く。流鏑馬より難易度高く、より実戦的である。

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