笠懸
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笠懸(かさがけ)とは、疾走する馬上から的に鏑矢(かぶらや)を放ち的を射る、日本の伝統的な騎射の技術・稽古・儀式・様式のこと。流鏑馬と比較して笠懸はより実戦的で標的も多彩であるため技術的な難度が高いが、格式としては流鏑馬より略式となり、余興的意味合いが強い。流鏑馬、犬追物と並んで騎射三物と称された。現在は笠掛とも表記する。群馬県新田郡笠懸(かさかけ)町(現みどり市)の名は、源頼朝がこの地で笠懸を行ったことに由来するという。
注釈
出典
- ^ a b 村井1939
- ^ 〔有徳院殿御実紀附録十二〕犬追物をも再興あるべしとて、(中略)されどこれは、笠懸に熟したるものならではなし得難しとて、近習の徒集め、まづ笠懸の式を調練せしめらるヽ事、あまた度なりしが(後略)
- ^ 「『中右記』の寛治6年2月8日に「加波多河原」という地名がでてくるが、これは現在のどこにあたるか?」(町田市立中央図書館) - レファレンス協同データベース
遠笠懸(とおかさがけ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 00:51 UTC 版)
小笠懸に対する語でいわゆる普通の笠懸。的は直径一尺八寸(約55cm)の円形で鞣し革から造る。これを「疏」から5杖から10杖(約11.35m - 22.7m)離れたところに立てた木枠に紐で3点留めし張り吊るす。的は一つ(流鏑馬は三つ)。矢は大蟇目と呼ばれる大きめの蟇目鏑を付けた矢を用い、馬を疾走させながら射当てる。遠くの的を射る所から「遠笠懸」という。
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