抜刀道とは? わかりやすく解説

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抜刀道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/25 20:02 UTC 版)

抜刀道
ばっとうどう
別名 居合抜刀道
競技形式 畳表試し斬り
使用武器 日本刀
発生国 日本
発生年 昭和後期
源流 戸山流
主要技術 居合
公式サイト 全日本抜刀道連盟
日本抜刀道連盟
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抜刀道(ばっとうどう)とは、日本刀物体を斬る武道である[1]

歴史

太平洋戦争後、旧陸軍戸山学校関係者らが戸山流居合道を普及する過程で、同流の師範であった中村泰三郎が試し斬りを中心とする「抜刀道」を提唱した。昭和52年(1977年)、全日本抜刀道連盟が結成された。

抜刀道は「居合抜刀道」とも呼ばれ、広義の居合道とみなされることもあるが、居合道とは独立した連盟が統括している。また、抜刀術と混同されることもあるが、古武道の抜刀術とは異なる現代武道である。

技法

立ち技で畳表を斬る[2]。基本技は袈裟斬りだが、難易度の高い技も制定されている。主に刀を抜いた状態から大技で両断するような動作が多い。

専門団体

  • 全日本抜刀道連盟 - 1977年(昭和52年)発足。
  • 全日本刀道連盟 - 1989年(平成元年)全日本抜刀道連盟から独立する形で発足。
  • 日本抜刀道連盟 - 1991年(平成3年)発足。2016(平成28年)、一般財団法人に移行。
  • 国際抜刀道試斬連盟 - 1993年(平成5年)発足。
  • 国際抜刀道連盟 - 1997年(平成9年)国際居合抜刀道連盟として発足、1999年(平成11年)改称。
  • 全日本抜刀道協会 - 2021年(令和3年)日本抜刀道連盟から分離する形で発足。[1]

段級位・称号

専門団体が段級位称号範士教士錬士)を授与している。

試合・競技

試合ルールが設けられ、競技大会が開かれている。選手が紅白に分かれてそれぞれ畳を斬り、審判員が選手の作法、姿勢、畳の切口等を採点し、多数決で勝敗を決める。団体戦もあり、先鋒・中堅・大将の順に3人で1本の畳を斬り、総合的な斬れ具合で勝敗を判定する。

脚注

  1. ^ 中村泰三郎『日本刀精神と抜刀道』(41-42頁)、BABジャパン
  2. ^ かつては巻藁を使用していたが、現在は畳表のほうが入手しやすく、斬り屑が散らないことから、畳表を巻いたものを使用している。

参考文献

関連項目

外部リンク


抜刀道

出典:『Wiktionary』 (2015/07/12 15:32 UTC 版)

名詞

抜刀 ばっとうどう)

  1. 中村泰三郎により提唱された日本武道一つ試し斬り通じて心身鍛練することを目的とする。

関連語



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