弓術の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 18:45 UTC 版)
弓矢は古くから軍事・狩猟に使用され、競技・遊戯・神事にも使用された。日本弓術の特徴は、中国の影響を受けて弓射の文化的要素が発達したことである。以下弓射をいくつかの視点で分類する。 弓術には流派間の違いやその特徴によって様々な射法、様式が存在するが、これらの特徴を弓射の「理念」および「射法」に着目して整理した以下の分類が一般的である。 儀礼的か実戦的かの性格による分類。「文射・礼射(ぶんしゃ、れいしゃ)」、「武射(ぶしゃ)」の2側面。前者を代表するものに小笠原流がある。 行射形式、射術方法による違いから、「騎射(きしゃ)」、「歩射(ぶしゃ)」・「堂射(どうしゃ)」の3種。騎射は馬上の弓術、歩射は歩兵のための弓術、堂射は通し矢競技のための弓術で、騎射は室町から江戸期に、堂射は幕末に中絶している。 実際には各流派には様々な歴史的経緯の上で、上記(1)・(2)の各種に重点を置いた思想・教えがあり、それが流派の特徴となっている。
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