念流とは? わかりやすく解説

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ねん‐りゅう〔‐リウ〕【念流】

読み方:ねんりゅう

剣道流派の一。上坂左衛門安久創始。のちに正法念流・奥山念流などに分派

剣道流派の一。相馬四郎義元創始


念流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 08:15 UTC 版)

念流
ねんりゅう
使用武器 日本刀 鎖鎌 棒術
発生国 日本
発生年 室町時代
創始者 念阿弥慈恩
主要技術 剣術
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念流(ねんりゅう)は、室町時代念阿弥慈恩(相馬義元)が創めた剣術流派で、日本兵法三大源流の一つにして最も古い流儀(念阿弥慈恩や神道流陰流を参照)。剣術の他、鎖鎌[1]棒術捕縛術などを伝えていたとする[2]

慈恩には弟子が14人いたとされ、堤宝山には刀槍と鎧組(組討・柔術)を教えたとされ、宝山流歌伝には「平(兵)法のみなもとこそは仏法よいずれといはは(いわば)法と答よ」とあり、僧を師としたことがわかり、当流が確認される最古級の柔術という見解がある[3]

流名由来諸説

流名の「」は『撃剣叢談』によると、「一念をもって勝つことを主とする」ところからきており、「右手を斬られれば、左手で詰め、左右の手が無ければ、噛(かぶ)りついても一念を徹(とお)すという伝授である」と記している。また『撃剣叢談』の記述として、稽古時の構えとして、上略・中略・下略の三段があると記し、修行をつんだ者は、「太刀先にをかけ、あるいは梯子をかけて人を登らせることもできる」(60キログラムのものを切っ先につけても構えられる)と記し、そのため、刺突が速かったと記述される。

備考

  • 念流鎖鎌術から派生したとされる一心流(流祖・丹一心)の鎖鎌は、の長さが12(約3.6メートル)、分銅の重さが300(1.1キログラム以上)とかなり大きいものを操っている[4]
  • 『奥山念流系図』には、慈恩は「奥山念僧」と記され、次に分立誥可→有徳清太夫→本木三太夫→竹内甚太夫→金高九左衛門と続き、7代目から9代目の浦辺家(子孫本庄市在住)を経て、児玉郡域および上野国に広まる[5]

脚注

  1. ^ 念流の鎖鎌術から派生したとする流派として、一心流がある。
  2. ^ 監修 加来耕三岸祐二 『図解雑学 剣豪列伝』 ナツメ社 2004年 p.27.
  3. ^ 『歴史街道2008年6月』(PHP研究所)p.66.
  4. ^ 同『図解雑学 剣豪列伝』 ナツメ社 2004年 p.194.
  5. ^ 『本庄市史 資料編』 p.248.

参考文献

関連項目


念流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 05:43 UTC 版)

京八流」の記事における「念流」の解説

兵法三大源流一つとされる「念流」を創始した念阿弥慈恩禅宗の僧であり、京の鞍馬山修行して剣の技を極めた鞍馬山で「異形の人」と出会い剣術妙技教わったとされるために、「念流」は「奥山念流」あるいは「判官流」と呼ばれ京八流流れを汲む剣術とも言われる

※この「念流」の解説は、「京八流」の解説の一部です。
「念流」を含む「京八流」の記事については、「京八流」の概要を参照ください。

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