直元流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/10 13:39 UTC 版)
直元流
ちょくげんりゅう
|
|
---|---|
発生国 | ![]() |
発生年 | 江戸時代 |
創始者 | 不明 |
中興の祖 | 笠井藤左衛門 |
主要技術 | 大長刀術 |
伝承地 | 弘前藩→東京都 |
直元流(ちょくげんりゅう)とは、弘前藩で学ばれていた長刀の流派である。
歴史
元亀~天正年間に京都で開かれた後、慶長年間に津軽に伝わった。
直元流は長く笠井家に伝わったが、1782年(天明2年)笠井園右衛門尉から三上鋭助が免許皆伝を受けて継承した。
三上鋭助は直元流をもって津軽藩に仕えた。三上鋭助の養子である三上貫一は姓を白取と改めた。
白取家は代々津軽藩の指南役となった。
小野派一刀流の笹森順造は白取家四代目の白取千代次郎から大長刀を学んだ。また笹森順造は白取家五代目の白取イチ子から直元流の指導を受けた。
内容
剛力の者の武器として用いられた大長刀術を使用する。
大長刀は全長九尺以上(約272.7cm)、刀部は一尺八寸(約55㎝)、柄七尺(212.1cm)、石突二寸(約6㎝)とされている。女子が学ぶ場合は大長刀の長さを七尺とした。
- 大長刀表目録
- 太刀合 九形
- 棒合 七形
- 直槍合 七形
- 直槍合 三形
- 仕合構 十二構左右
- 大長刀裏目録
- 十文字合 八形
- 奥位直槍合 八形
- 大長刀許極意
- 相長刀 三形
- 入身仕合膚十形変化本格
- 仕合秘決
- 位ノ事目付ノ事
- 心明ノ目附け
- 兵法箇条伝二十ヶ条
- 大長刀許秘術
- 方円無量ノ大事、
- 方円万字ノ曲尺
- 直伝三振
- 兵法箇条伝三十ヶ条など
系譜
- 笠井藤左衛門尉
- 笠井碇人
- 笠井園右衛門尉
- 三上鋭助
- 白取貫一(三上の養子)
- 白取惣次郎
- 白取東一
- 白取千代次郎
- 白取イチ子
脚注
注釈
出典
参考文献
![]() |
この節には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。
|
- 川内鉄三郎 著『日本武道流祖伝 改訂増補』日本古武道振興会、1954年
関連項目
- 直元流のページへのリンク