にゅうとう‐ふたいしょう〔ニユウタウフタイシヤウ〕【乳糖不耐症】
乳糖不耐症
牛乳を飲むと必ずおなかが痛くなるという人や、冷たい牛乳に限って下痢をするという人など、これらの症状を総称して、乳糖不耐症と呼んでいます。 昔から牛乳をたくさん飲む習慣があったヨーロッパやアメリカの人たちに比べて、日本人には多く見られ、10〜20%の人がこの乳糖不耐症だと言われています。 乳糖不耐症にならないためには、小さいときから牛乳を飲む習慣をつけるのが最もよい方法なのです。しかしそれが無理な場合は、牛乳を温めて飲むことをおすすめします。。温めることができない場合は、口の中で温めるようにゆっくり飲むとかなり効果があるようです。 それでもおなかがゴロゴロするという人は、ヨーグルトやチーズをおすすめします。これら乳製品は、乳糖の一部が分解されているので、牛乳より負担が軽く、症状を起こしにくいのです。 |
乳糖不耐症
乳糖不耐症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 03:56 UTC 版)
詳細は「乳糖不耐症」を参照 ミルクに含まれる二糖であるラクトースは、小腸で吸収するためには酵素のラクターゼによって構成をガラクトースとグルコースに分解されなければならない。しかし、すべての哺乳動物は乳離れの後にラクターゼの分泌が減衰する。その結果、多くの人間は成長後にラクトースを適切に消化できなくなる。ただしこれも人それぞれであり、ほとんどラクトースを消化できない人もいれば、ある程度は可能な者、さらにミルクや乳製品中に含まれるかなりの比率を問題無く吸収できる者もいる。人のラクターゼ分泌を制御する遺伝子はC/T-13910 である。 世界の5%程度の人々はラクトースを満足に消化できない乳糖不耐症を示す事が知られ、この傾向はアフリカやアジア系の人々の中でより顕著である。アメリカ人の3000-5000万が乳糖不耐症であると考えられており、その中にはネイティブ・アメリカンやアフリカ系アメリカ人の75%、アジア系アメリカ人の90%が含まれる。乳糖不耐症は北ヨーロッパ人にはあまり見られず、その他ではサハラ砂漠のトゥレグ族、西アフリカ・サヘル地域遊牧民のフラーニ、スーダンのベジャやカバビッシュ、ウガンダからルワンダ地域のツチ族などが知られる。他にも、北インドの人々も同様である。
※この「乳糖不耐症」の解説は、「乳」の解説の一部です。
「乳糖不耐症」を含む「乳」の記事については、「乳」の概要を参照ください。
乳糖不耐症と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- 乳糖不耐症のページへのリンク