蠕動運動とは? わかりやすく解説

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ぜん動運動

同義/類義語:蠕動運動
英訳・(英)同義/類義語:peristaltic movement

ヒルミミズが行移動運動消化管順次くびれることにより、内容物移動させる運動
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現象や動作行為に関連する概念:  がん  しおれ  しつがいけん反射  ぜん動運動  びん首効果  ふ化  べん毛運動

蠕動

(蠕動運動 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/16 01:28 UTC 版)

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模式化した消化管の蠕動

蠕動(ぜんどう、英語: peristalsis)は、筋肉が伝播性の収縮波を生み出す運動である。

蠕虫などの体壁筋や、動物体内の消化管などの中空器官で行われる。前者では動物体の移動のため、後者では内容物の移送のために行われる。

縦走筋 (longitudinal muscle) と環状筋 (circular muscle) が拮抗する平滑筋系によって行われる。両者を相互的に支配する縦走性神経系による、独立・自立的な活動である。

体壁筋

ミミズなどの蠕虫で典型的に見られる。

ヒルなどの尺取虫運動や、腹足類の足波も、蠕動と同じ機構である。

消化管

消化管の蠕動は、食物をある一定方向に動かすために行われる。

蠕動は自律神経に支配されている。神経堤に由来する迷走神経の節後神経である腸管神経叢(アウエルバッハ神経叢マイスナー神経叢)が腸管の環状筋および縦走筋を支配している。このため、意識的に蠕動運動を活発にさせることはできない。また腸管神経叢が先天的に欠損すると、その部分の蠕動が行われないために食物塊が貯留し、巨大結腸症を呈する(ヒルシュスプルング病)。

環状筋

消化管にある環状筋(輪状筋)が食物塊の存在で伸展すると、それが刺激となって収縮運動を行う。環状筋は食べ物を後戻りさせない機能がある。周期的に環状の収縮を次々と下部に伝え、食物塊を肛門側へ移動させる。

縦走筋

縦走筋は消化管を縮める機能がある。縦走筋は、環状筋と良く連携した縮小運動を行い、消化管内で混沌となった食べ物の塊を前進させる役割を持つ。

その他の器官

消化管以外に、胆管尿管卵管、その他の分泌管などで見られる。

下等動物や、高等動物でもでは、心臓拍動も蠕動によってなされる。

参考文献

  • Guyton Arthur C.,Hall John E. Textbook of medical physiology, 9th ed, Philadelphia: W.B.Saunders Company, 1996, pp798–799.

関連事項


蠕動(ぜんどう)運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 09:47 UTC 版)

消化」の記事における「蠕動ぜんどう運動」の解説

筋肉収縮で波を作り食物を運ぶ。

※この「蠕動(ぜんどう)運動」の解説は、「消化」の解説の一部です。
「蠕動(ぜんどう)運動」を含む「消化」の記事については、「消化」の概要を参照ください。

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