不耐とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 不耐の意味・解説 

不耐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/21 23:14 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

不耐(ふたい、あるいは不耐性、intolerance)とは、その生物が生まれつき抵抗力を持っているものに対して、その抵抗力が失われて弱くなっている現象のこと。特に医学上では、本来ならば代謝することが可能な物質に対する代謝能力が弱いため、その物質に対する抵抗性が弱くなっている現象のことを指す。

ヒトの不耐

ヒトでは、しばしば遺伝的要因による不耐が見られ、例えば、乳糖に対する不耐症(これを乳糖不耐症と呼ぶ)、エタノールに対する不耐症(これをアルコール不耐症と呼ぶ)などが知られている。これらはそれぞれ乳糖、エタノール(およびアセトアルデヒド)の分解に関わる酵素の活性が、遺伝的に低いことによると考えられており、乳糖不耐者では乳製品(正確には乳糖を含む食品)を摂取した後で下痢などを起こしやすいなどの症状、アルコール不耐者ではに弱かったり注射時などの消毒に用いられる消毒用アルコール皮膚が発赤するなどの症状となって現れる。

なお、ヒトの乳糖不耐症の場合はごく少量の乳糖を摂取していくことで改善が見られる場合もあるが、それでも一度に多量に摂取した場合などには下痢や腹痛などの強い症状を伴う場合があるため、注意が必要となる。

混同

不耐は、しばしばアレルギーと混同される場合もあるが、基本的にアレルギーとは別の問題である。例えば乳糖不耐者であれば、乳製品と同時にラクターゼ製剤を経口投与すると症状が現れなかったりする。また、アレルギーが生命に関わるほどの重症になり得ることと比較すると、その症状の激しさの程度は一般に低い。

関連項目


「不耐」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「不耐」の関連用語

不耐のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



不耐のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの不耐 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS